PCパーツでマザーボードを選ぶとき、安い物から高い物まで幅広いが
どこで判断するか、価格の高いマザーボードにすればパソコンの性能は上がるのかどうか
答えはイエスでもありノーでもある

結論は記事下部

 

 

【重要!注意点】

時代とともに仕様が変わったり、古い情報が通用しないなど

ここに書いた話が通用しなくなることは起こり得ます、必ず起こります。

常にその時代に合った最新の情報を見てください。

 

 

 

先にひとつ言っておくと、マザーボードは予算を削っていいかどうかは

削っていいパーツと言えます、予算を割く優先度は低いパーツです。

よく言われるPCパーツはバランスが大事、これはマザーボードにも当てはまると思います。

理由は下に書いていきます

※予算に制限がある場合の話

 

 

価格値下がりでコスパの良さの異常性からこれは書かざるを得ないということで

ページ下部にひとつオススメマザーボードを追記で紹介

 

 



価格の違いで変わってくるのは、まず各拡張カードのスロットやUSB、 SATAポートとなどの数の違い
他には機能の違い、高いマザーはいろいろ機能が多く、便利であったり安全性が高かったり他にもいろいろ

機能も価格が上がれば便利機能なども追加される物もある。

 

 

 

部品の品質に関しても違いは出てくる、高い物はコンデンサや他の部品が高品質な場合がある
オンボードサウンドの品質の違い、価格が高い物はオンボードサウンドの音質がいい
サウンドカードを買う必要がないほど音がよかったりする
 

 



オーバークロック耐性とチップセットのレーン数の違い

ZナンバーとHナンバー以下での違い。

intelで例を挙げると「Z270」と「H270」(H以下)では価格が違い

オーバークロック用か否か、耐性の違いがある。

AMD RYZENでは下位チップセットBシリーズでもOC対応。

根本的なこととして、OCをするのならチップセットのグレードを下げ過ぎるのはよくない。

※以下オーバークロックをOCと表記

 

 

 

 

 

 

 

【オーバークロック部分】
Z270はOC用マザーボードで、さらにZ270の高い物はOC耐性が上がる
マザーに付いているコンデンサと、コンデンサ周りにある四角の小さい部品のパワーチョークコイル数が違う

いわゆるフェーズ数 「 VRM 」部分

 
 

 

 

OCは電圧を上げて動かす、そのため流れる電気量も増えるのでマザボの耐性、安定性を上げるために部品が増える
高価なマザーボードにはコンデンサ、パワーチョークの数が多く、それに比例してOC耐性が上がる
CPUをOCした際に、どこまで周波数を上げられるか、その上限が伸びる

 

 

 

 

パワーチョークは必ずしもたくさん必要とは限らない(フェーズ数のこと)

高品質の物が乗っていれば、数が少なくても高いOC設定でもクロックが上がる。

安いマザーボードはパワーチョークコイルの数が少ないけれど、品質が良ければ高いOCに耐える。

必ずしも高価格なマザーボードが必要というわけでもない。

低性能、TDPが低いとかならフェーズ数は少なくていい、たくさんは必要ない(メーカー談

 

ただしTDPが高いCPUやOCで特に高く倍率を上げる、CPUに長時間高負荷の場合は

フェーズ数やマザーの冷却構造など、電源回りの強いマザーがいい。

 

 

 

 

 

【PCIe レーン部分】
次にレーン数、これはマザーボードに増設できる各種拡張カードやストレージに影響してくる
チップセットにはグレードがあり、上位になるほどレーン数は増えて
増設できるパーツの数も増える、NVMe SSDやUSB、サウンドカードやキャプチャーボードなど。
ストレージを増やしNVMe SSDを複数使い高速化し、RAIDもしたい

さらにはグラフィックボードを複数乗せたSLIやCFX


さらに動画配信、実況用にキャプチャーボードを付け、サウンドカードなどで音にも拘りたいなど
増設する拡張カード、ストレージが多い場合はマザーボードのグレードを上げる必要がある
パイスペックPCにするにはレーン数が必要で重要

 

 

 

 


レーン数が足りないと増設できない、性能を発揮できないということにも繋がる
ひとつ注意、レーンはCPUのレーンとチップセットのレーンと2通りある
CPUのレーンはPCIEx16が使用することになる、いわゆるグラフィックボード(GPU
チップセットのレーンはその他マザーボードに接続する拡張インターフェースなど
ただし例外もある、説明があったので以下画像参照

 

 

 

レーン数の多いCPUで、CPU直結レーンだと

マザーボードを経由しないので高速になる(他所よりざっくりした説明引用)

 

 

 

 

 

【PCI Expressレーンの分割】
CPUのレーンだが、SLIやCFXなどグラフィックボードを2枚挿しで運用する場合は
CPUレーンが分割される
仮に16レーンのCPUの場合、GPU2枚で8+8=16レーンとして使用する
要するにPCIEx16のグラボを PCIEx8で運用することになる、あくまでも仮にCPUが16レーンの場合

 

 

 

 

 

 

【PCIe レーン分割の影響は】
GPUは1枚ならPCIEx16で使用し性能を発揮するが、x8でも使用には問題ない
性能は10%以下の性能ダウンがあると言われる
しかしほぼ変わらないという検証もあれば、80%くらいという検証もあり、実際ははっきりとは言えない。

※実際は変わらないという結論でよさそうだ。

 

 

SLIやCFXなどGPUを2枚以上運用する場合は、レーン数の多いCPUが望ましい
ハイエンドCPUなら40レーン以上の物も存在する(もちろん高価格)

PCIe 2.0 と 3.0の違いについても性能差はほぼ変化なし

PCIe 4.0にGPU(グラボ)を接続してもGPUの性能に変化はない

PCIe 4.0では性能アップはしないので注意(誤解する人がいるので追記)

これはPCIe 4.0に対応したGPUでも同じ

追記 RTX3000シリーズでもPCIe 3.0と4.0では違いはない

 

PCIeで変化がない以上マザーボードでグラフィックボードの性能は変わらない。

PCIeの世代(Generation、仕様ではGenと表記される)やx8、x16は互換性がある

 

 

 

 

 

【SLI、CFXなどのグラボ複数挿し】

グラフィックボードの2枚以上挿し、NVIDIAのSLIに関してはライセンスが必要なので

Intelなら「Z」シリーズのチップセット、AMDなら「X」シリーズ以上のチップセットでないと対応していない。

AMDのCrossFireXはライセンスフリーなのでIntelの「H」、AMDの「B」シリーズでも可能。

グラフィックボードを2枚以上挿しで運用する場合はチップセットの選択に注意が必要。

NVIDIAのSLIは特に注意が必要

マザーボードで変わるので可能かどうかスペック表の確認は必要

ただしSLI、CFXのメリットは極小

 

 

 


以上のことはあくまでもハイエンドPCで性能を追求したい場合の話で
そのために必要な高価なハイエンドマザーボードの話

 

 

 

 

さほど高性能でもないミドルCPUで

動画編集やゲームやその他用途で、単に普通にパソコンを使うだけの人

オーバークロックをしない、マザーボードに取り付けるパーツも少ない

さらに音に拘らない、サウンドカードやDACなどのサウンドユニットを持っている場合は

高価なマザーボードは必要ない、安価なマザーボードで十分と言える
高価なマザーボードは無駄になりやすい

 

 

 

 

 

【PC構成でのマザーボード選択】
オーバークロックしない、ストレージや拡張カードをたくさん付けるわけでもない

AMDならRYZEN 5、intelならcore i5程度のCPU

SATAなりM.2なりSSD1基  HDD1基  グラフィックボード1基
この程度の構成なら安価なマザーボードで十分だと思う。

 

必要以上にやたら高い物にしても恩恵はあまりない(1万~2万くらいまででいいと思う)
高速LANチップやその他どうしても欲しい機能があれば話は別
 
 

 

 

 

 

【耐久性】

マザーボードの耐久性においても今のマザーボードは安いから壊れやすいということもない。

コンデンサも昔とは違いサウンド部分以外は個体コンデンサで高耐久。

安くても長く持つし、5万くらいの高額なマザーボードでも早い時期に壊れることもある(実例あり)

初期不良においても高いマザーボードでも初期不良はある、実際にそういう例はあった。

 

PCパーツの壊れる壊れないは運と使い方や使用環境次第

高価なマザーボードは高耐久部品を使っているけれど

部品数が増える分、故障率も上がる

 

 

 

 

 

 

【結論】
マザーボードを高価なものにしてもCPUのスコアが上がるとか
グラフィックボードのスコアが上がるということはない、そういう意味での性能アップはしない
あくまでも拡張性が上がるという意味での性能アップということ

特別高い性能を求めない場合、予算が限られているならマザーボードというのは予算を削ってもいいパーツ。

高いマザーは必要な人には必要、不要な人には不要。

 

それとマザーボードとグラフィックボードのメーカーを揃える意味は

気持ち的に揃えたという満足感だけで、それ以外のメリットはありません。

他のパーツも同じでメーカー揃えるメリットはないです。

たまに揃えた方がいいという意見を見かけるので一応。

 

 

 

 

●ただしチップセットが上位グレードになるとCPUソケットが変わる物もあり
 上位CPUになるので(intel X〇99系など、ソケットはLGA2011、LGA2066)
 そういう意味で考えた場合は当然性能アップする

 

 

 

※予算に制限がある場合

限られた予算内でどこに予算を割いて性能を上げるか、恩恵を得るか

その価値を考えた場合の話。

予算がありロマンを求めるとか見た目で選ぶ

ハイエンドPCで冷却面や高クロックを安定させる、長時間高負荷や

多機能で高い物が欲しい場合はそれを否定しません。

誤解のないように一応付け加え

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【2020年前半 追記】

現時点最新RYZENのハイエンドCPU(16コア 32スレッド)の場合

B450(安価1万円台) と X570 (高額8万円台)マザーボードでの性能差は?

 

各ベンチマークや動画編集などでの差は 一切まったくなし

性能で言えば驚くほど違いがなくほとんど同じだった

要するに性能の違いは出ない

※あくまでも性能の違いが出るかの話

 

VRMはX570の方が、いくつかの検証を見て温度が低い傾向にあると感じる

10コアを超えるようなTDPが高いハイエンドCPUとかであればVRMも熱いので

冷却部分の作りがしっかりしてる物を選ぶ意味で、X570の方がいいと言える。

8コアやそれ以下のCPU(定格)ならB450とかでも間に合うと思う

 

 

ただ最近のCPUではマザーボードの供給電圧が足りてないとか

VRMの温度や品質で、CPUクロックに(多少)影響出たりするという話もあるので

特にクロックを上げたりする場合は、VRM部分や供給電圧電力部分はよく見て選んだ方がいい

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

追記

【2021年後半 おすすめマザーボード】

AMD RYZEN用のマザボで申し訳ないが(私がRYZEN使用という理由も)

ピンポイントでこれは良いというマザーボードは

「B550 Steel Legend」 2021年後半時点の価格は最安で「約15000円」

X570ではないです。

(intel用になると機能とか内容がわずかに下がる)

※価格は変動するので注意

 

 

機能や使われてる部品品質やマザボの内容から見て

15000円くらいで買えるマザボではないです(初めは2万4千円くらい)

値下がりしてもなお2万は超えるレベルのマザーボードの内容。

上位のマザボより一部内容は良いものになってます

価格で見たらとても良いマザボです、非常に贅沢な作り。

ハイエンドCPUにも十分過ぎるほど十分に対応出来る電源回り。

非常にコスパがいいマザーボードと言えます。

 

 

なにより「Steel Legend」シリーズの特性が強み

Steel Legendは高耐久、頑丈で壊れにくいマザーボードを作ろうという目的で作られたシリーズ。

過酷な耐久試験をいくつもクリアし

他社より自社の他のマザーボードより壊れにくいと

ASRockが自信を持って出してる製品。

当然ですが質が悪いと耐久性は得られない。

個人的に気に入ってるシリーズです。

(強く言いますが宣伝目的ではないです)

 

 

 

やっぱりパーツに求めるのは壊れにくさ(個人の意見)

 

  マザーボードに何を求めるかは人それぞれ

 

マザーボードに対し自分が何を求めるかが重要で、他人の意見でこういう部分が必要とか

このマザーボードにはこういう問題があるという意見も、自分に特に影響がなかったり

それが不要であればまったく意味のないことです。

そこの見極めと理解が大事で、そこで選択肢も無駄になるかも変わってきます。

拘る場合も自分に合った、自分が求める物を探すことが大事です。

ひとつの要素が誰にでも影響があると勘違いしてる自作ユーザーもいます。

 

 

 

マザーボードの評価は個人で変わります

この製品のここがダメ、ここがいいなど意見はそれぞれ

例えば人のここがダメという意見が、他に人に当てはまるとは限りません。

 

 

 

  理解

自分に当てはまることが他人も同じと思うのは完全に勘違いで、間違った認識です。

一般自作ユーザーでもそこを理解してそうで理解出来てない人がいます。

マザーボードというのはパーツ構成、用途など人によって変わるものです。

 

 

これは初歩で基本です、ここまで書いたこともマザーボードの基本と言えます。

書いてることは当たり前の理屈ですが

間違うと意味もなく選択肢は狭まりますし無駄な出費にもなります。

マザーボードをちゃんと正しく理解すれば買いたい物が買えるし、出費を抑えることも出来ます。

ネット上の書き込みなど批評コメントでも間違った情報はあります

 

 

一長一短ある製品も存在しますので

拘る人はその一長一短が自分にどう影響するかを調べたり

深く詳しく聞いたりした方がいいです、製品名で調べると出る製品もあります。

 

 

 

 

 


高いマザーボードを買って機能を使いこなせない、特別欲しい機能もない
増設パーツが少ないなら高いマザーボードは無駄ということ
高いマザーボードはオーバークロック用と拡張性を求める人の物

後からいろいろ拡張する予定があるのなら、初めにいい物を買った方がいいということもある。

そこはその人次第

 

 

 

※続き

 マザーボード話の第二段、いろいろ付け加えとして別記事

「初心者がマザーボードを買う上で絶対に必要不可欠な機能など」

こちら↓

https://ameblo.jp/pnuczen7/entry-12349666278.html