『母親になると、
自己紹介が“○○のママです”となり、
自分の名前を、呼んでもらえなくなる。』

こんな話をよく聞いていましたが、
自分が3人も子どもがいると、
確かにそうだなーと思います。

“ママと名乗れる喜び”もあるけれど、
“子どもの付属品”の様な感じもして、
ちょっと寂しくもあり。

一太郎の妊娠をきっかけに、入籍したので。
子育てを優先して、
馬はずっと封印しておりました。

三太郎も保育園に通うようになって、
仕事のペース配分もわかってきたので、
10年ぶりに、馬を解禁(笑)




ガチで乗る時は、
家族がいると気が散るので、1人で、ね(笑)

早速、乗ってみる。
あー、これこれ。
この感覚。
懐かしい。

馬の息づかいを、身体から感じる。
馬の歩様が、見なくてもわかる。

この馬と私、初対面なので、まずはお互いに探り合い(笑)
「さ、行こうか」
「あの、もうちょい、やる気出そうか」
「ああ、そっちは嫌なのか、じゃあこっち」
「ハミは、これでいかが?」
「今のいいね、そのまま行こう」
「鶏は見ないでいいから、私に集中してっ!」
みたいな。

走る時になびく、馬のタテガミが好き。
駈歩の出る、最初の一歩が好き。
馬臭い馬場の中で、風をきって走れるのが好き。

…色々とノウハウは、忘れたけど(笑)
でも、馬との対話の仕方を、
ちょっと思い出した。

そして、乗馬クラブのスタッフさんと、
お客さんと、ひたすら馬の話。

「あの馬は、がっつりハミ受けさせないと…」
「この馬場は芝だから、今日の天気では、速歩までだね。」
「側体歩の乗り心地は…」等々
ガチの馬乗りしか、理解不能な会話のオンパレード(笑)

あー、楽しい。

そして、ふと気がつく。
私、自己紹介で『自分の名前』しか言ってない。

ここの人達は、私が既婚かどうかも、
私の子どもの人数も、私の職業も、
別に興味がない。

興味があるとしたら、
私の乗馬の技術と知識と、馬歴だけ(笑)

あー、嬉しい。
私だけを見ててくれるって、嬉しいんだな。

子育てに奮闘中のママ達と知り合うと、
私もそのママの、
『母親の仮面』しか見えていなくて。

たまに本来のその人が見えると、
意外で、ビックリすることもあって。

そこのところ、大事に見てあげたいなーと
思ったのでした。

ちなみに【私の馬歴】は--------
・確か400~500鞍だったような?
(騎乗した回数は、1回でなくて、1鞍と数えます。)

・北海道のちっちゃなちっちゃなウエスタンの大会に出させてもらって。
クレイルとホースマンシップで、1位と2位を取ったことがある。

・助産師で病院勤務してた時は、
準夜勤の前に乗り、深夜勤の後に乗り、休日に乗ることもあった。

・札幌に住んでた頃、1年間だけ、
毎月、長野の乗馬クラブに通っていた。
(夜勤明けに飛行機に乗って、長野で乗って、帰ってきて、夜勤…みたいな(笑))

・ブリティッシュとウエスタン歴が、半々くらい。

・障害馬術は、やれと言われて、半泣き状態でやらされたのが(笑)、三回くらい。
基本ビビりなので、好きではない(笑)

・独身時代は、クォーターホースを買うつもりで、貯金していた。
(一太郎が産まれたら、いつの間にか消えた(笑))

・ひどい時で、1月で10万円くらい、馬代に消えたことがある。
独身時代は、金持ちだったなぁ(←遠い目(笑))

・1回だけ派手に落馬して、鎖骨折った。
(職場の先輩に、怒られるのが怖くて。
何とか骨折を隠したままで、出勤できないかを、考えていた…できなかったけど(笑))

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こんな感じかしら。

要するに『別に上手くないです(笑)』って話。

乗馬クラブのスタッフさんには、帰り際に
「あまりハマらないようにね😊」
と言われました。

…さすがですね。

私が馬にハマると、
我が家が破産することを、
ちゃんと見抜いていらっしゃる(笑)