このところ川柳がボツ続きだ。
暫く出さない時期があったが、どうも全然出さないと朝新聞を開く楽しみが減る。
だから最近は週に一、二句くらいは出すようにしている。
それにしても載らない。
川柳欄の隣に、この前から五木ひろしの自伝が載っている。
視界に入るので、なんとなくそちらも毎日読んでいる。
五木さん、挫折を繰り返して先週やっと『よこはまたそがれ』のヒットにこぎつけたところだ。
今日は1973年、『夜空』でレコード大賞を取った年の話だった。
憶えてますよ。
あの年は前半『ふるさと』がヒット、沢田研二の『危険なふたり』と賞レースを争うが、秋にリリースした『夜空』がまたヒットして、「合わせ技」という感じで五木ひろしがレコード大賞を射止めた。
『危険なふたり』はその前に歌謡大賞を取っていたらしい。
そういえばそうだったかもなあ。
紅白では曲の選考に『夜空』の発売が間に合わなかったので『ふるさと』を歌った。
大賞受賞曲を紅白で歌えなかった気持ちを、五木さんは「少々複雑でした」と書いているが、考えようによってはこれほどの名誉もないのではないか。
さて、『ふるさと』というタイトルを見て、僕はこんなことを考えた。
若い頃は誰しも都会に憧れる。
そしてふるさとを捨てる。
都会は徐々に彼をブラッシュ・アップする。
彼は都会に溶けこむ。
様々な女性と知りあい、そして別れる。
別れてまたほかの女性とつきあう。
誰もが通る道。
ある日彼は気づく。
いろんな女とつきあったが、自分が一番好きだったのは、若い頃憧れていたあのふるさとの少女ではないのか。
そうだ、あの少女だ。
ふるさとの少女、「ふるさとガール」だ。
そして五木ひろしは歌う。
♪ああ~だれにも~ふるさとガール、
ふるさとガール~♪
なんだ、このブログ。