前回のブログで職場の近所の食堂について書いたが、間違いがあったので訂正しておく。
「コンクリートの土間」ではなく、塩ビシートの床だった。
椅子はスチール脚ではなく木製、テーブルの天板もメラミンではなく木製合板だった。
勝手にブログに取り上げた罪滅ぼしに食べに行って、あらためて自分の記憶のいい加減さに呆れた。
言いわけのようだが、実は「つねや」のことを書こうとしている時に、頭に別な食堂の店内が浮かんでいて、そのイメージを書いてしまったようだ。
その食堂のコンクリートの土間には、時に打ち水がしてあった。
鉄製の4本脚でビニール座面の椅子、緑っぽいメラミン天板に金属の枠が嵌っているテーブルが4台だったか6台だったか。
これらも記憶違いかもしれないが、もう確かめる術がない。
江古田駅北口、浅間神社の境内と向かい合って細い路地沿いに暖簾を出していたその店。
たしか「ホームイン」という名前だった気がする。
学生街の食堂らしく、定食中心で飯の盛りも良く、安かった。
そして「キレイ」で「オッシャレー」な店ではないので、いつ行っても入れるのが良かった。
自分も学生だったくせに、僕は当時から「お洒落な大学生でごった返す新しい店」だの「学生が行列をなす人気店」だのが苦手だった。
今も僕は基本的に混んでる店が嫌で、「すごく美味しい繁盛店」と「普通の味の普通の店」なら後者を選ぶ傾向がある。
江古田の「ホームイン」は親父さんが厨房に入っていて、息子さんが店で「いらっしゃいませ」と接客していたと思う。
僕より十くらい上だっただろうか、その息子さんがちょっとバタ臭い長髪の二枚目でスラリと長身で、僕はいつも「この人モデルみたいだなあ」と思っていた。
カフェバーの店員やディスコの黒服なら世の女たちが放って置かなかっただろうが、服も髪も飾らず、年中前掛け姿のその食堂のお兄さんは、どうやら放って置かれているようだった。
定食で腹を満たしながら、そんな「隠れハンサム」を見ているのも僕の楽しみだった。
さっき思いついてネットで調べてみると、江古田の「ホームイン」という名前の食堂の情報は一切なかった。
地図では店があった辺りはコンビニになっていた。
まあそんなところだろうとは思っていた。
でも意外と「隠れハンサム」は前掛けをローソンの制服に替えて、「隠れイケオジ」になってたりして。
