少~し酔ってます。

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縦歩きのカニの日常

ちょいと旧聞ですが、都知事選はすごかったですな。

立候補者が56人もいたんでしょ。

受かるのは1人なんだからね。

こんな倍率の高い選挙ってあるのか知らん。

こっちは大して興味もないからどんな人が出てたのかなんて知らないけど、みんな自分が知事になれると思ってるのかね。

 

珍しく選挙の話なんてしたのは、川柳を投稿したからなんですね。

 

五十六は昔元帥今都知事 naoto

 

ボツでしたけどね。

 

 

「危険な暑さですから外出は控えましょう」なんて季節になり、父はいよいよテレビを見るよりすることがない。

図書館で三浦綾子など借りたついでに、父にも何か借りてみようかと思いついた。

あまり彼が本を読んでいる姿がイメージに残っていないんだけれど、少し軽めのエッセイなんか読むんじゃないか。

読まなかったら僕が読んで返してもいいし。

試しに2冊ばかり見繕って渡してみた。

 

これが当たりだった。

何日もしないですぐに読み終わった。

池の鯉にエサをやるようなものだった。

 

それから定期的に2冊ずつ借りてくるようになった。

パクっと食べて「面白かったよ」と言ってくる。

こちらはまだ借りてきた小説が読み終わらない。

父用に借りた本も、面白そうだと思って借りるわけで、返す前に僕も読んでみたい。

父との会話のネタにもなるだろうし。

おかげで2週間の貸し出し期間が一層短く感じられる。

僕用の小説は2冊を1冊に減らしたりする。

なんだかなあ。

父は読む本がないからと言って催促したりはしない。

本があればパクっと食べるし、なければ悠然とテレビを見ている。

そのへんがまた池の鯉に似ている。

 

そんな父用に借りた1冊。

『日日談笑 小沢昭一的人生』

 

 

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小沢昭一の対談集。

なんとなく息子の勘で、小沢昭一あたりは我が親子兄弟の(最大とは言わないが)公約数じゃないかという気がした。

 

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巻頭の柳家小三治とのやり取りは出色だった。

佐渡のとある寿司屋が、裏口から入るとラーメン屋という話は実に僕好みであった。

この辺の感覚は多分父とは違う。

そういうことも最近分かってきた、という話。