余った給食のパンと牛乳を持ち帰った高校教諭が懲戒処分を受けた事件。
下の記事では、タレントの星田くんが「ゴミを持ち帰って何が悪い」、「まともな考え」と発言したとあります。
しかし、この星田発言は、犯罪者の言い訳そのままで、「まともな考え」とはほど遠いのです。
これは犯罪を擁護する発言としてあまりに軽率というしかありません。
TVタレント業界人の感覚は、一般社会の感覚とはかなりズレているようです。
余った給食のパンと牛乳の占有権は、学校にあります。
所有権は不明ですが、学校かも知れません。
これを黙って持ち帰る行為は、窃盗罪(刑法235)あるいは業務上横領罪(刑法253)に当たる可能性が高いのです。いずれも10年以下の懲役刑とけっこう重い刑です。
たとえば、コンビニの弁当や総菜が賞味期限切れで陳列棚から引き下げられて箱に詰めてあった場合、どうせ捨てるんだからもったいないとバイト店員が無断で自宅に持ち帰って食べたり、転売したりしても「まともな行為」といえるのでしょうか。
行為者が、余った飲食物をもったいないと思うか転売して儲けようと思うかなどその目的は犯罪の成立には関係ありません。
他人の物を自分のものにしてしまう行為自体が、反社会的行為なのです。
星田くんは、これが反社会的行為の最たるもの=犯罪行為であることに気づいていないようです。
もし、彼が本気でそう思っているとすれば、彼も当たり前に犯罪を行う思考を持っていることになります。
これに関連して目的が正しければ、反社会的行為をやっても許されるという考えがネット上で見かけますが、反社会的行為=違法行為であることには変わりがありません。
上の高校教諭が減給3カ月の懲戒処分を受けたとあるが、刑事責任を問わない学校側の感覚は大いに疑問があります。
これが一般の会社なら、当然告訴されるはずです。
「もったいないから引きとりたい」と飲食物の管理責任者、あるいは所有者に対して申し出て、その許可をもらってからというのが常識ある一般社会人の踏む手順でしょう。
ちなみに上の教諭が着服した給食のパン約1000個、牛乳約4200本の代金は合計約31万円になるそうです。
この感覚、まともですかね。
『 星田英利「何が悪い?」余り給食持ち帰った教諭擁護
日刊スポーツ新聞社 2019/12/26 15:56旧芸名「ほっしゃん。」のタレント星田英利(48)が、堺市立堺高の男性教諭(62)が4年間にわたって余った給食のパンと牛乳を持ち帰ったとして、減給3カ月(10分の1)の懲戒処分を受けて退職したことに「もったいない」と思いをつづった。
星田は26日、ツイッターを更新し、報道に言及。「これはあまりにもあまりにもだろ。『もったいない』という当然の感情で、廃棄される物=ゴミを持ち帰って何が悪い?処理をして飼料や肥料などに再利用する予定だからゴミではない、という見立てか?」と、教諭が懲戒処分を受けたことに疑問を呈した。
教諭は同日付で退職。星田は「こういうまともな考えをできる人材が教育の場から去ることが、もったいないですよね」と私見を述べ、「この先生を処分した側が、子供たちにどういった説明をするのか聞きたいですね」とした。
堺市教育委員会によると、男性教諭は15年から夜間定時制で給食指導を担当、生徒が欠席するなどして出た給食の余りを引き取っていた。今年6月に匿名の通報があり発覚。
教諭は「廃棄するのがもったいないと思った」と話しているという。持ち帰った給食はパン約1000個、牛乳約4200本で、総額は約31万円に上った。教諭は全額を市教委に返還した。
』 (日刊スポーツ)https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201912260000350.html