原発事故当時は、御用メディアのねつ造記事に踊らされて、菅直人氏を非難したことがある。
今思えば、我ながら恥じ入るばかりの無知だった。
メディアというものは真実を伝えるものだという思い込みが、鳩山、菅両元首相の人物評価を大きく誤らせたことは確かである。
今なお、当時の自分の理解と同じ思いで、鳩山、菅両氏を過小評価している人は少なくないだろうと推測できる。
幸か不幸か、事実を事実として伝えない既存の主要メディアによって、一人の人物に対する世評が作り上げられていくのを目の当たりにしたことは、進展でもあった。
それ以来、あらゆるメディア情報には、発信者の意図・目的が隠れていることに注意するようにしている。
経験的にいえることは、菅元首相、鳩山由紀夫元首相両氏は、いずれも、裏表のない実直さを持つ信頼に値する人物という点でまれな存在だろう。
民主の野田佳彦・仙谷由人議員や自民の菅義偉・安倍晋三議員とは一線を画している。
菅元首相の脱原発は首相当時からブレていない。
御用メディアが日本を危うくするのは今も昔も変わらない。
ところで、福井地裁の仮処分に対して、原発族関係者からは裁判官個人の独断に過ぎるとの批判が続出しているらしいが、実に的外れである。
裁判所は原告と被告の主張がどちらが説得力があるかを判断した結果、原告の主張に軍配を上げたに過ぎない。
裁判官が原告、被告の主張しない事実を裁判官独自の判断で取れ入れる余地がないことは、訴訟法の初学者でも知っている。
仮に控訴があったとして控訴審が、原審と同じ判断をしたとすれば、これもまた、司法の独立と国民の生命身体を守る砦として孫子の世代まで評価されることになるだろう。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
『高浜原発差し止め仮処分決定の重大な意味
菅直人 2015年04月14日 15:24
今日午後福井地裁は、高浜原発3,4号機の運転差し止めを命じる仮処分命令を発令した。この命令の持つ意味は極めて大きい。
関西電力は今年中に高浜原発3,4号を再稼働させ、建設から40年を超える1,2号の運転延長を認めさせようとしていた。
しかし、「仮処分」はすぐに効力を発揮し、決定の取り消し・変更や仮処分の執行停止がない限り3,4号の再稼働できず、今年中の再稼働の可能性は極めて小さくなった。
そして新しい3,4号機が運転できないのに建設から40年を超える古い1,2号機の運転が認められることは常識的には考えられない。
4つのプレートの境目に位置する日本列島の地震による原発の重大事故の可能性を、司法が認めた今回の決定は極めて重い。
近く予定される川内原発の仮処分の判決も注目される。
国民の多くが望む脱原発を安倍政権は無視している現在、司法が果たしている役割は大きい。
何とか、福島原発事故から5周年を迎える来年までに、国会でも原発再稼働を阻止する力を結集したい。
』(blogos)
http://blogos.com/article/110108/