前に、JR東日本のSuica記念発売での騒動について、JR東日本の不備を指摘した。
この騒動には、その裏面として、Suicaを買い求める人々の節度を失った行動が見られたというのが武田教授の指摘である。
たしかに一理ある。
ただ、日本人の行動に幼児化傾向があることは、この騒動だけにとどまらない。
第一次、第二次オイルショックで、日本各地でトイレットペーパー買いだめに走った民衆がいたために、トイレットペーパーのみならず、ティッシュペーパーさえも品切れ状態になったという。
確かに、東日本大震災での配給で整然と並んだ日本人の姿を本来の日本人の有り様だと指摘する武田教授の指摘は正しい。
しかし、何かを買い求める際に押しかける庶民の姿も日本人の一面であることは事実である。
ただ、この2つの行動形式は、その背景が異なる天に注目する必要があるだろう。
Suica騒動やトイレットペーパー買いだめ騒動では、物品を買うという能動的行動であるのに対し、東日本大震災での配給に並ぶ行為は施しを受けるための受動的行動だった。
この能動的行動と受動的行動との差が出たのではないかと思われる。
Suica騒動では駅員に詰め寄った輩がいたらしいが、これこそが幼児化した日本人の典型といえるだろう。
こういう幼児化した日本人が増えつつあるのは、日本の幼少期における情操教育がなっていないことが最大の原因だろう。
もともと日本人が古代中華の思想に学んだのが、儒教の礼節であり、水滸伝にみる義侠心だった。
中華の心ある民衆が日本人の礼節ある行動に感動するのは、彼らの理想とする原点を見る思いを抱くからだろう。
道徳観念の薄い政権与党が続くと、日本人の心が消えていく。
『中華化する大和魂 武田邦彦 2014年12月23日
JR東日本が2014年12月20日、「記念スイカ」のカードを東京駅で発売しようとしたら、9000人の人が集まり、午前8時だった販売開始時間を前倒しし、7時14分から売り出したが混乱したので、9時40分に予定の約半分を販売したところで打ち切った。
購入できなかった人は「納得いかない」「割り込みがあった」と怒声を発し、100人を超える人が駅員を取り囲み、混乱は3時間以上続いた。
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記念カードの事件は「中華化した日本人」、「情けない日本人」、「礼儀を失って居丈高になった日本人」を見る思いをして、日本を大切にしていた私にとって残念だったが、今日のNHKもそれを助長する映像と解説だった。これでは日本の公共放送とは言えない。
(平成26年12月21日)』(武田教授のブログ)
http://takedanet.com/archives/1016200704.html