東京中野区の古物商「まんだらけ」は、漫画家が始めた古本屋から始まったらしい。
先日、時価25万円の鉄人28号のおもちゃが万引きにあったという。
そこで、ネット上で、盗品を返さないと防犯カメラに映った万引き犯らしい男の顔写真を公開すると宣言していたらしい。
報道によれば、顔写真公開には賛否両論で物議を醸し出したとある。
東京MXテレビのアンケート調査では、公開賛成が公開反対の6倍ほど多かったという。
犯罪だから罰を受けてもいいという公開賛成派の気持ちはわからなくはない。
しかし、事はそう簡単ではない。
もしそれが人違いだったとしたら。
その人違いの人物が、自分だったらどうだろう。
犯人とされて顔写真を出されたことが、やむを得ないと思えるだろうか。
メディアによる「小保方博士バッシング=集団リンチ」と同じことにならないか。
基本的に、今の日本で私人による犯罪に対処する方法は2つしかない。
1つは、現行犯逮捕。もう1つは、正当防衛行為である。
その理由も2つある。
1つは、警察の救済を待つ時間的余裕がないこと。
2つは、目の前で起きているので、犯人の特定はほぼ間違いようがないこと。
それ以外、犯人の捜索・逮捕に関して私人が行動することは許されていない。
さらに言えば、公権力の警察ですら裁判所の令状なく勝手に捜索・逮捕はできないのである。
この事件では、「まんだらけ」に犯人逮捕の権利はないし、ビデオに映っているというだけでは万引き犯人ということにならない。
犯人逮捕は、原則として捜査機関の権限であり、犯人かどうかの判断は、裁判所の権限である。
つまり、「まんだらけ」はどちらの権限もない。
「まんだらけ」ができることは、警察に捜査協力することだけしかない。
これが法治国家である日本でのしきたりである。
また、「まんだらけ」の写真公開もその告知自体も、日本ではアウト(=犯罪行為の可能性)で、勇み足と言うしかない。
『万引犯写真公開「中止します」 警視庁要請受けてまんだらけ 「とても犯人入ってこれず」
2014.8.13 00:43 [窃盗・ひったくり]
漫画「鉄人28号」のブリキ製人形(店頭販売価格25万円)を万引したとみられる人物に12日中に商品を返さなければ「顔写真を公開する」とホームページ(HP)を通じて警告していた古物商「まんだらけ」(東京都中野区)は13日未明、ホームページ(HP)で「警視庁の要請により公開は中止する」と発表した。警視庁中野署は同社に「捜査に支障が出る恐れがある」として、公開の取りやめを申し入れていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・』(MSN sankei)
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