東京地裁立川支部の林正彦裁判長の判断は、計画的で執拗で残忍だが、母親の育児放棄など同情すべき点、更生の可能性もあるとして懲役22年の実刑判決とした。
模範囚なら、22年が短縮され、30歳代で出所する可能性もある。
求刑は無期懲役だったが、懲役22年としたのは、1人の命の価値の裁判的相場に従ったのだろう。
が、この裁判官は、というか、日本の刑事法というか、この手の殺人事件が完結してはいないことを見逃している。
この手のストーカー殺人事件の加害者に多く見られる傾向として、再犯率が極めて高いという。
ただの推測にすぎないと言われるだろうが、実は、犯罪心理学やプロファイルに基づく統計的根拠があるらしい。
そういう統計データがあるという話は聞いたことがあるが、見たことはない。
もとそうだとしたら、この裁判官は、被告人が出所後、再び犯行に及んだとき、どんな責任を取るのだろうか。
量刑判断は、相場に倣ったもので、自分の責任だけではないといい張るのだろうか。
被害者の家族の胸に去来する無念さを考えると、居たたまれない気になる。
戦後日本の裁判と刑罰は、犯罪者に甘いと言われて久しい。
寛容さをはき違えた裁判官。
『三鷹ストーカー男に懲役22年 「執拗で残忍」として
2014年8月1日 21時55分
東京都三鷹市で昨年10月、高3の女子生徒=当時(18)=が刺殺されたストーカー事件で、殺人罪などに問われた元交際相手の無職池永チャールストーマス被告(22)=京都市=の裁判員裁判で、東京地裁立川支部(林正彦裁判長)は1日、懲役22年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。
林裁判長は「動機は身勝手で同情の余地は乏しい」と指摘。「逃げる生徒の急所を多数回刺しており執拗で残忍だ。計画性も高い」と述べた。
一方で「母親の育児放棄など、成育歴が一定程度影響した。若くて更生可能性がある」とし、有期刑の上限が相当だと結論付けた。
公判で両親は極刑を求めた。
(共同)』(tokyo-np.co.jp)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014080101001624.html