ある組織の内情を知るには、その周りの人々の言動を観察するのが一番だという。
自民党の内部事情や動向も、産経を見ていると参考になる情報が少なくない。
下の産経記事の内容そのものは、筆者には酷かもしれないが、稚拙で取るに足りないもの。
が、情報収集と言う別の観点からは、そこそこ役に立つ。
■引用する「管仲随馬」の故事の意味、分かってる?
記事を読んで思わず笑ってしまった。
この筆者は、その意味が分からないまま故事を引用したらしい。
これは、古代中国の故事、桓公と管仲(かんちゅう)の「管仲随馬」を引きあいに出している。(「老馬の智」ともいうらしい)
故事に興味のある人なら知っているだろうが、この故事には続きがある。
老馬についていくことで、一行は帰路にたどり着いた。
が、途中に飲み水がなく、大いに渇きに苦しんだ。
そこで、同行した隰朋(しつほう)という智者が、進言する。
「アリ塚を見つければその下に水があります」と。
一行は、おかげで渇水の危機を乗り切ったという。
この逸話の肝心なところはこう。
「管仲や隰朋のような思慮深く、聡明な智者でさえ、一見役に立ちそうもない老馬やアリなどの優れた能力を見出し、これに学ぼうとする。ましてや我々凡人は是非もない。」
つまり、「どんなことからも学ぼうという姿勢が大切」というお話である。
そもそも、記事にある「老馬には知恵がある」というトンチンカンな話ではない。
逆に、人生経験者の危機感は、捨てがたいという意味なら妥当だろう。
■森元総理の自民党内での存在感が薄い
森元総理の失言癖は、年季が入っている。
「必ず転ぶ」失言は、世間から非難の嵐だったが、真央選手が「後悔しているのでは」と助け舟を出されても、これを「後悔はしていない」と一蹴したという。
下の記事では、「反省しただけまし」とあるが、まったくの誤解だろう。
新聞各社の記事を読み比べてみると、「反省すべき」としたのは、「浅田選手を出場させてしまったことは失敗だった」という意味らしい。
つまり、「必ず転ぶ」発言については、「後悔はしていない」=「反省していない」のである。
この点で、森氏をフォローできていない。
さらに。
下の森氏についての記事をみると、その文体から、どうやら自民党内でも、お荷物のように感じていることが誰でも読み取れるだろう。
今後も、産経の放言記事に期待したい。
『3月1日
2014.3.1 03:36 (1/2ページ)[産経抄] 産経ニュース
むかしむかし、春秋時代の中国でのお話。斉の桓公は、宰相である管仲らとともに孤竹の国を討伐したが、帰りに道に迷ってしまった。管仲あわてず騒がず、「老馬の知恵が役に立ちます」と言い、高齢の馬を放して後をついていくと、はたして道がみつかった。
▼老いたる馬は道を忘れず、ということわざのもとになった逸話である。経験豊富な年寄りは、判断を誤らないという意味で使われているが、最近は道を忘れてしまった老馬が、永田町界隈(かいわい)で放し飼いになっている。
▼ことに「元首相」のみなさんの張り切りぶり、いや、暴走ぶりにはほとほとあきれてしまう。在任時に「神の国」発言を大々的にたたいた新聞社主催の講演会にのこのこ出かけていって“失言”し、孫にも叱られてしまった元首相は反省しただけまし。
・・・・・・・・・・・・・』(msn news)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140301/plc14030103370003-n2.htm