テレビなど見ていると、

たま~に<ゴミ屋敷>なるものを

見かけます。

 

家の中に納まりきらず、

家の庭、道路までゴミが置いてある。

 

ここまで来ると、

自分だけではなく、

 

近隣住民にも迷惑がかかります。

 

普段、通行するにも、

ゴミが道端まで広がって、

通りづらい。

 

匂いもキツイ。

 

火災などあれば、

ご近所を巻き込んで大惨事となります。

 

何がどうして、

こうなったのか。

 

その地域の地区長さんや、

市町村、自治会など巻き込み、

 

役所関係の方が訪問しても、

改善は・・・

 

出来ませんねぇ。(-_-;)

 

出来たとしても、一時的なもので、

また、同じことの繰り返しです。

 

ゴミ屋敷は、

やはり、キツイものがあります。

 

グ~タラ主婦の私でも、

数日間、お掃除をさぼると、

 

部屋のホコリが丸まって、

隅っこの方へ、

風で流れて行きます。笑。

 

そうなると、

掃除機でもかけるか、

拭き掃除でもやるか、

 

と、イヤでもやってしまうもの。

 

それが、普通の人の心理。

 

汚いところは、居心地が悪く、

私でも?!長居はしたくありません。

 

それが、自分が住んでいる家なら、

なおさら、キレイにしていたいですよね。

 

私でも時々ですが、

掃除はやっています。

はい、時々。笑。

 

心療内科や精神科に

長く勤めている同期のナース友と、

いろいろと話をする機会もあります。

 

ゴミ屋敷は、<心の病>と。

 

ゴミ屋敷の家主は、

私のようにグ~タラではなく、

 

若い頃から、なんでも出来る人。

(が、多いようです。)

 

真面目で、誠実。

曲がった事が大嫌い。

 

そういった真っ直ぐな性格が、

一度折れると・・・

 

修正は、難しいのかと

思います。

 

ただ、出たゴミを

指定日に出すだけ。

 

こんな簡単な事ですけど、

それさえも、出来なくなります。

 

だけど、お腹は減る。

 

なので、食べ物、飲み物は、

どんどん買ってきます。

 

また、他に出たゴミを

拾ってきたりします。

 

まだ、何かに使える、

という心の声。

 

実際は、使うことなく、

家にたまる一方です。

 

こういった事の繰り返し。

 

まず、自分の部屋から、

ゴミがたまり始めます。

 

この時点で、

誰かが居てくれたら、

 

そばで声掛けしてくれたら、

 

と思う事もあります。

 

この時が、ゴミ屋敷の家主に言う

ラストチャンスではないかと思います。

 

そして、それが進むと、

キッチン、お風呂場、トイレ・・・

と、ゴミが増えていきます。

 

お風呂やトイレが使えなくなると、

特に不自由すると思いますが、

 

その頃になると、

もう心は戻らない。

 

お風呂に入る、トイレに行く、

ということさえ、出来なくなる自分。

 

とても辛いですよね?!

 

部屋を片付ける前に、

やるべき事は、

 

病院への受診なのです。

 

専門の病院へ行けなくても、

誰でもいい。

 

そばで、ゆっくり、じっくりと、

 

時間をかけて、話を聞いてあげる。

固くなった心をほどいてあげる。

 

心が戻ったら、

 

この部屋を見て、初めて、

「汚い。」と思う事でしょう。

 

心が戻らないので、

汚い部屋と思う事もない現実。

 

すべてが手に入る便利な世の中ですが、

 

こういった

心の病を持つ人も多くなっています。

 

受験に失敗したり、

友人関係、失恋だったり、

離婚したり、

 

ギャンブルで借金が増えたり、

 

経営不振、倒産など、

事業が上手くいかなかったり、

 

愛する人との

永遠の別れだったり・・・

 

生きていると、

1人で乗り越えるのは、

とても難しいことだってあります。

 

大切な人は、

ずっと元気でいてもらいたい。

 

時々は、お酒でも持って

会いに行くのもいいでしょう。

 

遠く離れて暮らしている

家族がいるなら、

 

顔を見せてあげるのも

親孝行です。

 

心の闇は、誰でもあります。

 

誰にも打ち明けられないで、

ひとりで辛く長い間苦しんで、

ひっそりと暮らす。

 

ゴミ屋敷は、人の心の闇の

ひとつなのかもしれません。