毎日、診察室にいると、

患者さんの傾向が大きく2つに分かれます。

 

すぐ病院へ行く人と、

なかなか行かない人。

 

皆さんは、体調が悪い時、

 

どう対処して、

そして、どこへ行きますか?

 

私の場合は、やっぱり病院やクリニック。

 

少々の咳でも、腹痛でも・・・

やっぱり病院のお薬で治す。

 

人に会う仕事なので、

咳など出たら大変です。

 

以前、風邪気味の鼻声で、

患者さんに対応していたら、

 

患者さんから、冗談交じりに

 

「早く病院へ行きなさい。」

と、言われたことがあります。

 

ここ、診察室。笑!

 

生活に少しでも支障が出るようなら、

すぐ病院へ行く、

 

というのが、

私の来院する意識感覚。

 

医療機関で対処してもらうと、

確実な検査や処置、

お薬など処方してもらえます。

 

早く行けば行くほど、

症状が軽いうちの対応で、

病気の治りも早いです。

 

御年配の方に言わせると、

(↑↑私の親世代ですが)

 

これくらいで病院行くの?!

って感じですね。笑。

 

私の親世代、昭和中期頃生まれぐらい??

までの先輩の方々は、

 

病院へ行くという意識は、

まず、様子見。

 

そして、家にある薬箱のお薬、

または、薬局から購入して薬を飲む。

 

それでも治らなかったら、

医療機関へ行く。

 

という具合。

 

これは、病院へ行くまで

タイムロスがあります。

 

軽い症状なら、それで十分。

自分で対処してもいいのですが、

 

もし、悪いものだったら・・・

 

日数が経つほど、

症状も悪化していきます。

 

なので、症状が軽くても、

早めに来院してほしい、

というのが正直な気持ち。(^_^)

 

また、病院へ行くきっかけは、

症状の重さでも変わります。

 

例えば、歯科。

 

歯や歯肉の痛みだったら、

噛むことが出来ず、食事が出来ません。

 

これは、生活に支障が出ます。

 

痛みがあると、

仕事や家事どころではないので、

早めに病院へ行きますね。

 

痛みの症状も、人それぞれ。

 

耐えられるか、耐えられないか。

 

この痛みに対しても、

若い世代より、御年配の方々の方が、

強い感じがします。

 

戦前戦後に苦労して来た方々。

体力的にも精神的にも強い方々。

 

長年、そういう生活を送ってきた方は、

病院へは、なかなか足が重いですね。

 

少しの痛みは、

我慢出来るようです。

 

そして、症状がひどくなってからの来院。

 

先日、担当した御年配の患者さんも、

熱湯で<やけど>されて、

 

それが悪化して、やけど部が

<潰瘍>になっていました。

 

痛かったでしょう~。

早く来れば良かったのに・・・

と、心の声。(^_^;)

 

患者さんによると、

熱湯がかかった直後は水で冷やしていた。

 

あとは、家にあったアロエをぬっていたと。

 

あ~アロエ。

 

昭和時代の民間療法でしょうか。

 

昔は、アロエやタイガーバーム、紫雲膏のような

市販のお薬が流行していましたからね。

 

どの家庭でも、自分で対処。

 

熱が出たら、水分を摂って、

お粥を食べる、とか・・・

 

それでも治らなかったら、

お医者さんへ行く、という考え。

 

病院へ行く、という意識は、

ひどくなってから、なのでしょう。

 

そのやけどの患者さんは、

外用だけではもうムリなので、

 

内服を処方して帰宅されました。

 

潰瘍は、すぐには治らないので、

しばらく通院することになります。

 

医療に従事している私は、

やはり少々の事でも、

来院してほしいと思っていますが・・・。

 

反対に、若い方ほど、

医療機関の受診が早いです。

 

やっぱり、薬局のお薬より、

まず、病院へ、でしょうか。

 

それとも痛みに弱い?!

 

御年配の方々・・・

 

この意識を変えるのは、

なかなか難しいです。(^_^;)