寒い季節は、ヤケドの患者さんも
チラホラ来院されます。
いちばん多いのは、
熱々のポットやカップをひっくり返したり、
ストーブなどのヤケドが多いです。
ヤケドの治療は、
まず<冷やす>ことです。
冷やす時間が短いと、
痛みがそれだけ長く続くことになります。
ヤケドの痛みって、ヒリヒリ感が続きますね。
皮膚の下の方まで行くようなひどいヤケドになると、
もう痛みも感じなくなくなります。(-_-;)
なので、ヤケドをしたら、
冷やしながら、医療機関に行くことをオススメします。
皮膚にヤケドの傷跡、跡形も残さないように
出来るだけ、早めがいいです。
先日、来院された患者さんは、
片手鍋でのヤケドでした。
片手鍋の取っ手に腕があたって、
そのまま中の熱々のお味噌汁が、
腕と足、お腹あたりにかかったとのことです。
朝の忙しい時間帯。
ひっくり返したお味噌汁の掃除が先で、
服をすぐ脱いだり、冷やす時間もなく・・・
そのまま朝食とお弁当を作り、
家族を送り出してから、
やっと冷やすことが出来できたそうです。(-_-;)
これは、分かる!!
まずは、自分より家族の食事、お弁当!
出勤や登校の時間に間に合わせるのが
精一杯のお母さん達!
私も、もちろん経験ありです。
時間がなく、忙しくしている時に限って、
包丁で指を切ったり、お皿を割ったり・・・
包丁で、指をちょっと切ったくらいなら、
絆創膏でなんとか調理を続けられますが、
お皿などの食器を割った時は、
その破片の片付けに、
また一仕事、追加されます。
この忙しい時に、と思いながら、
イライラしていた事を思い出します。笑。
子供が割れた破片で、
足をケガをしないように、と
食事作りよりもお弁当作りよりも先に
片付けからになってしまう・・・。
余計に、手間がかかってしまいます。
そういう経験ありの私なので、
世のお母さんたちの気持ちが、
痛いほど分かる!
保冷剤を腕にあてながら、来院された患者さん。
3児のママでした。
診察室で
「痛かったでしょ?」と言うと、
「自分のヤケドに構ってられなかった。」と。(-_-;)
はい、そうなりますよね。
自分より、まず家族の事。
忙しくキッチンに立つと、
お皿を割ったり、包丁で指を切ったりして、
散々な目に合います。
ポットやカップ、ストーブのヤケドは
<熱いもの>と認識しているので、
避けることは出来ますが、
朝の慌ただしい時間帯の調理。
鍋の中なんて気にしないですよね。
煮えたぎるような熱さになっているとは。(-_-;)
私もこの片手鍋取っ手に腕があたって、
鍋がグラグラっと。
ヒヤッとした経験が何度もあります。
両手鍋と違って、取っ手が長い。
それだけ、体にあたる瞬間も多い。
忙しい時ほど、慎重に。
調理中は、こういったヤケドの他、
包丁やスライサー(←コレ多いです)、
キッチンハサミなどの刃物を使う事が多いです。
時々、スライサーで指先が飛んだり、
包丁で指を切った、という患者さんも来院されます。
スムーズに調理出来ると良いのですが、
時間がない忙しい朝の出来事。
なかなか上手くはいきませんね。(-_-;)