阿部君のエアガン乱射事件の後、先輩たちは少しおとなしくなりましたが、新たな問題が発生しました。



そう、先生です。



たいそうご立腹のようで 、阿部君を職員室に呼び出しました。


「阿部ぇ!!ちょっと職員室来い!!」


「弁当食べ終わったら行きま~す」


「弁当食べる前に来い!!!!」


「先生!『食べることは生きること』です!」



「死んでもいいから今すぐ来い!!!!」



阿部君はしぶしぶ先生と職員室に行きました。


「なぁ清水、あれってたぶんエアガンの件だよなぁ?」


「たぶんね。まあこの間の新入生テストのことかもしれないけど。」


「怒られるのは間違いないよなぁ。」



その頃職員室では



「阿部ぇ、今日もエアガン持って来たのか?」


「いいえ先生、今日は持って来てません。」


「やはりこの間持って来てたことは本当だったのか。」


「えっ!先生何でわかるんですか?」



「お前さっき『今日は』って言っただろうが!!!!」


「・・・つまり先生はエスパーなんですね?」


「ちがーーう!!!!」



「じゃあこれで失礼します先生。」



「待て待て待て待て!!まだ話は終わってない!!」


この先生は20代の若い先生です。短気ですぐ怒ることから、生徒の間では「かみなり」と呼ばれています。ちなみに僕たちの担任です。



「お前しかも先輩のことをそのエアガンで撃ったそうだな?」


撃ったことを聞いているくせにねちねちと質問してきます。



「先生、俺は先輩を撃ったんじゃありません。」



「ほぉ、じゃあ誰を撃ったんだ?」


「先輩『たち』です!」



「・・・・阿部。もう戻って飯食え。食わないと死ぬかもしれないからな。」



「はい!では失礼します!!」



阿部君が以外と早く戻って来たので僕たちは驚きました。


「早かったなぁ。なんで呼ばれたんだ?」



「ああ、エアガンなんだけど結局よくわからなかった。」


詳細を聞いて僕たちは大笑い。何よりあの先生が負けたことが嬉しかったのです。



しかし、喜ぶのもつかの間、午後の授業で逆襲してきたのです。しかも「僕たち」に。



「じゃあこの問題を…清水!霊と協力すればなんとか解けるだろ!」



「阿部!!5教科中4教科赤点のくせに寝るな!!」



「直樹!!般若心経覚えられるならこの程度の暗記は楽勝だろう!!わははは!」


逆襲を心に誓う僕たちでした。



続く
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阿部君は二つだけ得意なことがあります。



一つは「工作」
簡単なものから本格的なメカまで作ってしまいます。絵も得意です。



もう一つは「射的」
のび太も真っ青の腕前です。たまに鞄にエアガンを忍ばせてくることもありました。



そのおかげで助かったこともあったのです。




入学から2週間後の出来事です。



清水君はすでに先輩たちの間でも有名で、しょっちゅう絡まれました。
一緒にいる僕たちも目を付けられているようです。



「清水~、僕らやばくないか?」


「確かにね~。」


「そんなのほっときゃいいじゃん。」


「阿部、お前もやばいんだぞ。」


「えっ、そうなの!?」


阿部君はいいやつなのですが、どこか抜けていて、成績も下の下の下の下。はっきりと言ってしまえば
「お馬鹿さん」です。



「先輩たちのことなら心配すんな。」


「何かいい手があるの?」

「名付けて『エロ本大作戦』!!!!」


「・・・エロ・・本」

僕も清水君もびっくりです。くだらなすぎて・・・



「阿部・・独りでやってくれ」



「待て待て待て待て~~い!!説明だけでも聞けって。」



「わかった。じゃあ説明だけ聞いてやる。」



「この作戦はなぁ、先輩たちにエロ本を渡して俺たちのことを見逃してもらおうって~~ものだ!!」


「・・・・・」



「なんだよこの沈黙はよ~。…っておい!清水~、起きろ~!!!!」



「ごめん。くだらなすぎてつい。」


「そっか~。清水にはこの作戦の良さはわからないかー。バカだな~。」


バカはお前だろ阿部・・


「お前はやるよなぁ?」



「僕は『作戦だけ』聞いてやるって言ったんだ。作戦に乗るとは言ってない。」


「そっか~、お前ならもう長いしわかってくれると思ったんだけどなぁ~。やっぱりバカだったか~」


だからバカはお前だって・・


結局、いい案が出ないまま放課後。

阿部君は先生に呼ばれて職員室へ行っているので、清水君と一緒に教室で待っていました。


すると、教室内に先輩が3人入って来ました。


「おい、有名だからって調子のんなよ!!」


「ちょっとつら貸せよ!」

返してくれないくせに…


僕たちは先輩に前後を挟まれ、学校の近くの公園に連れていかれました。


「なんですか先輩方?」


「おめぇ調子のんじゃねーぞ!!」


「おい、やっちまおうぜ!!」


先輩たちが殴りかかろうとした時。


ダダダダダダダダダ!!!!


すごい音がしたかと思うと

「いててててててて!!」


先輩たちが痛がってます。
背中に無数の球が当たっているので振り返ることもできません。



先輩たちはそのまま逃げて行きました。


その後、塀の陰から


「あははは!!ざまあみやがれ!!」

「阿部!!」


「大丈夫か~?いや~エアガン持ってて良かったぜ!!」


いやそれでも人に向けて撃っちゃダメだろ!?


「阿部~」


「なんだよ、礼なら要らねえぞ!!」


「いや、そうじゃなくて。お前ってむちゃくちゃだな。」


「うん。僕もそう思う。」と清水君



「そりゃね~ぜ!助けてやったのに!!」


続く
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なんだろう……


放課後


「君、何で僕に話しかけたの?噂は聞いてるだろ?」


清水君が唐突に質問してきたので僕は少しびっくりした。


「確かに噂は聞いてるけど話してみなきゃ悪いやつかどうかなんてわからないだろ!?」



「まぁ、そうだよなぁ…」と阿部君。



すると、清水君は教室を出て行ってしまいました。


「そういえば清水って何で避けられてんだろうな?」


「さぁ?詳しいことはわからん。」と阿部君。


いつも一人でいること以外は特に変わったところはないような気がするんだけどなぁ。



翌日、僕はもう一度清水君に話しかけました。すると予想外の言葉がかえってきたのです。



「放課後ひま?」



「ひ、ひまだけど…。」


「じゃあ、一緒に帰ろうよ」



放課後、僕は阿部君と清水君との3人で帰りました。

「僕ねぇ、見えるんだよ。だから怖がって誰も近づかないんだ。」


「見えるってまさか……」

「うん。たぶん君たちが考えてるものだと思う。霊とかいろいろ。」



「ぇぇぇええええ!!!!」



「本当だよ。君の後ろにも1人いるよ。」


後ろを向いてみましたが僕には何も見えません。しかし、僕は幽霊がちっとも怖くありません。なぜならば、家が寺だからです。よって、清水君も怖くありません。



「そんなの関係ないって!僕は別にお前のこと怖いとは思わないから。」



「そ、そそそ、そうだぜ!!」
阿部君は少し怖いようです。



「ありがとう…」



この日を境に僕たちは親友になりました。



がそれでも阿部君はまだ少し怖いようです。



「こ、こ、怖くなんてな、ないぜ!!」


続く