あんまり公開してはいけない契約先のデータなのですが(と書くと業界の方にはバレてしまうかもしれませんが)、『ヘーゲルを総理大臣に!』を昨日までに買っていただいた方の年齢・性別の内訳データを見ると、なんと19歳から29歳までの男性が半数を占めているのです!


オジサン向きの本をたくさんつくってきたからまるにしては、ここまで若い人向けになった本ははじめてです。やっぱりうめさんのイラスト効果が大きいのでしょうか。それとも、哲学というテーマそのもののせいなのでしょうか。


業界の中からいうと、この「19歳から29歳までの男性」というのが、もっともつかみにくい読者層なのです。女性誌は年齢刻みでの棲み分けが長年、定着していますが、男性誌でこのターゲットはいままでトライアンドエラーを繰り返してきて、かつての「ホットドッグプレス」のような数少ない成功例を出したものの、長続きするには至っていません。そこの読者層をつかんだというのは、ひとつの手応えですね。


ところで、ここからはまったくの余談ですが、いつも書店さんに行ってもスルーしてしまう女性誌のコーナーをたまたま今日、通りかかったのですが、いやーすんごいことになっていますね!


女性の方には珍しくも何ともない光景だとは思いますが、最新11月号が出そろった女性誌コーナーは、写真のように、付録の山、山、山。


『ヘーゲルを総理大臣に!』勝手公式サイト

表紙はラメとピンクで、からまるはむかーし付録付き幼児誌の編集をやったことがあるから思うのですが、これって幼児誌の世界とテイストがまったく同じ。女性たちの幼児化が進んでいるのでしょうか?

一昨日の日曜日に、からまるも聴講しに行った「ハーバード白熱教室イン東大安田講堂」を収録したものがNHKで放送されました。実際の講義は3時間以上あり、それを90分以内に編集したので、話題をかなり削っていて、はじめて見る方にはどんな文脈で話が始まっているのかわかりにくかったのではないかと思います。本当は、正義について哲学が考えてきた伝統的な3つの考え方というのを、例を出して討論してからイチローのギャラの話に入ったのでしたが。。


この番組を、中国の漁船船長釈放のあとに見たこともあって、改めて思ったのは、政治のトップは重大問題について、たんに「検察の判断」とか「国内法に則り粛々と」と言って(たとえそれ自体は行政的に考えると正しいとしても)済ませないで、その行政的な判断とは別に、国家の道徳的役割について敢然と議論を挑んでもいいのではないか、ということです。


もちろん、国内外ですさまじいハレーションを起こすでしょうが、議論自体はタダだし、目立っていいじゃないですか。そのための教科書として、小川さんの『ヘーゲルを総理大臣に!』を菅総理に手渡す作戦がひそかに進行中です。


さて、どうなりますか、展開がありましたらお知らせしますね!

『ヘーゲルを総理大臣に!』発売5日目で最速の書評が出ました。ジュンク堂書店難波店の福嶋店長さんが自社サイトに本のレビュー を書いてくださったのです。


詳しくは上のリンク先をぜひご覧いただくとして、


――「ヘーゲルを総理大臣に!」というアイデアを、ぼくは本気でアリだと思うからだ。 (中略)


混迷する今こそ、ヘーゲル哲学を参照すべきとする著者の視点には、心からの賛意を表したい。――


という趣旨には感激しました。福嶋店長は熱いヘーゲリアンなのだそうですが、そういう視点から見ると、なるほど旧来の頑迷なイメージのヘーゲル像をこの本は木っ端みじんに壊したのだと思います。ステレオタイプな誤解を解いて、もっと人間的で爽快な人物像を造り上げているからです。


二番目の書評は、今日発売の「週刊現代」。コラムニストの青山栄さんの書評が読書ページに出ています。


「カバーもライトノベルっぽくて、斬新すぎる」と感想を書いてくださいました。そうそう、その通りなんです! そういう狙いなんですよ!  

小川仁志さんは、地元周南の映画祭で実行委員長を務めていらっしゃいます。どうりで映画にくわしいわけです(映画にくわしいから委員長なのかもしれません)。


その映画祭で「哲学カフェ」をいっしょにやった仲間だという映画監督・佐々部清さんが、ブログ「ほろ酔い日記」 に『ヘーゲルを総理大臣に!』をこんなふうに紹介してくださいました。


「ちょっと変わったタイトルです。哲学者が書かれた本なのに表紙は少女コミックのようです(笑)。で、中身はと言うと、とても分かり易く人が生きていく上での大切なことが解説されています。
「国家の品格」というベストセラーがありました…僕の大好きな本です。でも、ちょっと押し付けがましさがありました。小川仁志先生は押しつけがましくなく、人が人として生きていく上での大切なことを語ってくれます。今の日本という国家のいろんな状況を踏まえた上で…。我が家の高校生の娘にも読みやすい本です。」


いやーホントですよね! どうもありがとうございました!!


佐々部監督は2004年公開の映画『半落ち』も撮っていらっしゃるんですね。映画を見ないからまるも、横山秀夫さんの小説は好きで読んでいまして、この映画は見に行きました。おもしろいご縁です。

先週の金曜日17日の夜、ちょうど東京に仕事でいらした小川さんと、できたばかりの『ヘーゲルを総理大臣に!』の見本を肴にして打ち上げをしました。これが何より楽しい瞬間ですね。


お店は銀座のビストロ、「オザミ・ド・ヴァン」です。からまるはここが好きなんです。ちょっと狭い店ですが、いつも賑わっていて、その賑わいがウルサイのではなくちょうどいい空気を作っている。ワインがうまくて安くて、がぶがぶ飲める。料理も安いので、お店はそんなつもりはないのでしょうが、からまるはワイン居酒屋のつもりでいつも来ているのです。


小川さんは徳山で市民向け哲学カフェを開催しています。これが好評で、「週刊東洋経済」の8月合併号で哲学を大特集した中でも取り上げらたのですが、このカフェの東京版をやりたいね、という話で盛り上がりました。小川さんの前作『人生を変える哲学の教室』を出したときには、版元の中経出版さんの催しで哲学セミナーを行ったそうです。何かおもしろいことを考えたいですね。