ご報告がちょっと遅れてしまいましたが、「新刊JPニュース」で『ヘーゲルを総理大臣に!』ネタが配信されました。
お題は、「『もしドラ』『ニーチェの言葉』…どうして今、哲学書が売れているのか?」。
新刊JPさん独自の切り口で書かれています。『ヘーゲルを総理大臣に!』について触れたところでは、とくに、
「本書で浮かび上がるヘーゲル思想の特徴は、ニーチェが“個人”、ドラッカーが“経営”にフォーカスしているのに対し、“共同体”という部分にフォーカスしていることだ」というのが、わが意を得たりと思いましたね。民主党さんは「新しい公共」と言いますが、現在の行き詰まった共同体の立て直し方にはヘーゲルの思想が重要だというのが小川仁志さんのこの本の主張で、だからヘーゲルは総理大臣になっていなければならないというのがタイトルの意味なのですから。
ところで、この記事に登場する書店さんの次のコメントには考えさせられました。
「一時期流行った “成功法則”関連の本を読んだ人が行き詰っているのではないか」
「成功法則は“夢の叶え方”までは叶えてくれるが、その後のことは教えてくれない。そうした人たちが答えを哲学がらみの本に求めているように思う」
これが今年のビジネス書の潮流変化を説明するひとつの切り口だと思うのです。最近出た橘玲さんの『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』の初速が爆発的にいいのも、この本の最初に書かれている「自己啓発書への違和感」がみなさんの心をとらえているからではないでしょうか。