レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

2003年 メキシコ、アメリカ
監督: ロバート・ロドリゲス
原題: Once Upon A Time In Mexico
 
 
~ マリアッチ3部作、さらにド派手にスケールアップ! ~
 
WOWOWにて録画鑑賞。「エル・マリアッチ」「デスペラード」に続くマリアッチ三部作の完結編。アントニオ・バンデラスとサルマ・ハエックは続投、そこにジョニデが加わりさらに豪華にスケールアップ、ボリュームアップの娯楽アクションになりました^^。
 
 
ギターケース片手に町から町へとさすらう伝説のガンマン、マリアッチ(アントニオ・バンデラス)は、前作で復讐の旅を終え、遠い砂漠の小さな町でひっそり静かに平和な毎日を過ごしていました。
 
 
美しいカロリーナ(サルマ・ハエック)と結婚し、可愛い娘も生まれて家族3人、美しくて幸せな毎日・・・。でも、ハリウッドの神様が伝説のマリアッチをHappy ever afterにしておくはずもなく^^;。平和な日常に、やはりある日突然不幸の魔の手が忍び寄るのは避けることができない宿命。
 
 
再び争いの渦中に巻き込まれてしまうマリアッチとカロリーナ。怒涛のアクション、連発。今回は冒頭からカロリーナさんも思いっきりドンパチアクションを繰り出します。町で唯一の本屋の経営者、美貌の賢い女性もすっかり心身揃って最強のガン・ウーマンに。強くてカッコいいサルマ・ハエックを堪能できますよー。
 
 
そして今回の追加投入、なんだか悪そうで危なさそうな雰囲気の謎の男、サンズ(ジョニー・デップ)。これでも実はCAI捜査官。アウトロータイプ。いったい彼は悪い警官、良い警官、どちらなのか。どちらにせよジョニデだし。一筋縄ではいかない役に違いないし。色々複雑な因縁や思惑が絡み合っていそうだし。いかにも。ラブ&ハードボイルドもありそうですよ。
 
 
そして今回の悪玉たち。悪役たちもさらにスケールアップし、相互関係図も複雑に。メキシコを牛耳る麻薬王バリヨ(ウィレム・デフォー)は、メキシコ大統領(ペドロ・アルメンダリス・Jr)を暗殺してクーデターを企むマルケス将軍(ジェラルド・ヴィジル)と親しい間柄。そして、キーパーソンとなるのがチワワちゃんを愛するビリー( ミッキー・ローク)はFBIの手を逃れてバリヨの保護下に。バリヨの何でも屋として主に汚れ仕事を担当。そしてビリーを執拗に追い続ける、執念の元FBI捜査官ラミレス(ルーベン・ブラデス)も。って、こんなところにミッキー・ローク!Σ(゚Д゚) 懐かしい~。
 
 
再び底のない悲しみと復讐の誓いを胸に刻んだマリアッチ。クーデター、暗殺、CIA、FBI、様々な人間の思惑や因縁や執念が複雑に絡み合いまくった網目に囚われ、どんどん危ない方へ、複雑な方へ、がんじがらめな方へ、と巻き込まれていくマリアッチ。彼に平安や安寧は許されないのでしょうか・・・ぶちかましまくってるマリアッチは皮肉なことにとても生き生きとして見えるのがまた哀しい宿命。
 
 
今回もマリアッチ仲間とタッグを組みます。メンバーは前作と変更されています。アル中のフィデオ(マルコ・レオナルディ)とジゴロキャラのロレンソ(エンリケ・イグレシアス)。エンリケ・イグレシアス!これまた懐かしい。日本でも昔大人気だったような。若いですねぇ。エンリケの艶めかしいアップショットも大量サービスあります。今回は、彼ら含めサブキャラ1人1人のパーソナルな設定や背景まで結構きめ細やかに作りこんであるので、それぞれのドラマとして色んな視点で映画を楽しんでみるのもいいかもしれません。
 
 
もう1人、ドラマを盛り上げるサブキャラ。かつ強い美女(*´з`)。警察官のアヘドレス(エヴァ・メンデス)。バリヨがらみの麻薬捜査や大統領暗殺阻止の作戦に積極的に加わりますが、女のくせにでしゃばるな、と冷遇されてるのが気に食わないガッツなファイター。彼女もまた色々と複雑な秘密を抱えている予感。
 
マリアッチがどんどん騒動の中心へと巻き込まれていくこと、彼の行動の根底にあるのは愛と復讐だということ、はシリーズ通しての基本路線ですが、3作目ともなると巻き込まれ方がかなり複雑かつ壮大に。でも、ちゃんと収拾ついているのがお見事。ラストはやっぱり哀愁ハードボイルドでかっこよく余韻を残してくれます^^。
 
 
「デスペラード」三部作インデックス
デスペラード(1995年)