デスペラード | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

1995年 アメリカ
監督: ロバート・ロドリゲス
原題: DESPERADO
 
 
~ バンデラスでフェロモン増し増し三部作へ ~
 
WOWOWで録画鑑賞。ちょっと間が空いてしまいましたが、まだ無名だったロバート・ロドリゲス監督の低予算出世作「エル・マリアッチ」の続編です。前作の成功により三部作としてシリーズ化。前作の1,000倍の製作費がついたのでキャスティングもアクションもスケールアップ。主役のマリアッチ役には当時脂ノリノリだったフェロモン俳優アントニオ・バンデラスを起用してフェロモンも増し増しのド派手な銃撃戦&アクション満載のハードボイルドな娯楽作品に。
 
 
キャスティングは一新されましたがあくまでも前作からの続きというテイ、ストーリーもだいたいそのまま踏襲。「前回までのあらすじ」的に「エル・マリアッチ」のハイライトシーンの挿入もあったりします。ただ、マリアッチになることを目指して見知らぬ土地に辿り着いた青年があれよあれよとギャングの抗争に巻き込まれた前作ですが、新作マリアッチ(アントニオ・バンデラス)はトリオで活躍していた売れっ子マリアッチだったという設定が加わったようです。恋人を殺され、自分も掌を打たれてマリアッチ生命を絶たれ、復讐を志すという部分は同じ。
 
 
悪いやつはだいたい白づくめ、は前作と同じ(笑)。憎き敵、ギャングのボスのブチョ(ジョアキム・デ・アルメイダ)を追い求め、アメリカ人の友人ブシェミ(スティーヴ・ブシェミ)にも協力をしてもらいながら、ギターの代わりに武器のつまったギターケース片手に街から街へとさすらうマリアッチ。前作のラストで恋人を殺したギャングのボス、モーリシオはマリアッチ自身が成敗したはずですが・・・ボスの名前も変わっているし。
 
あの場にはボス(=ブチョ)はいなかった、成敗されたのはイチの子分か何かという設定に変更になったのか、それともモーリシオのさらに黒幕がブチョだったという設定なのか、その辺はよくわかりませんでした^^;。確かなのは、マリアッチはまだブチョ本人と会ったことがなかったらしい、ということ。ついに居場所をつきとめたブチョの姿を認めたマリアッチが驚愕するその理由は・・・というドラマも新しく投入されます。
 
 
そして新しい恋人は、街で唯一の本屋を経営する美女カロリーナ (サルマ・ハエック)。サルマ・ハエックに雰囲気似てるなぁと思ったら本人でした!^^; わかーい。ブチョの一味との酒場での激しい銃撃戦の後、近くを通りかかって巻き込まれそうになったカロリーナをマリアッチが庇って銃傷を負い、カロリーナが彼を自分の書店へ運び傷の手当をして・・・という流れで知り合い、お互いに惹かれあい、やがて睦みあうようになりますが・・・カロリーナにも秘密が。そして2人ともにブチョの容赦ない攻撃に次ぐ攻撃。
 
美しくて大胆で芯の強いカロリーナ、魅力的。フェロモン・ムンムンなカップル誕生。マリアッチの復讐が無事に遂げられた後はこの2人の関係はどういう顛末を迎えるのか・・・ラスト部分のカロリーナ姐さんも中々カッコいいのでお楽しみに^^。
 
 
思いがけない試練や痛みに見舞われながらの、いよいよクライマックス。ひとーりよりふたりがいいさ、ふたーりよりさんにんがいい、ってことでマリアッチ時代の仲間カンパ(カルロス・ガラルドー)とキーノ(アルバート・ミッシェル・Jr)を呼び寄せます。「俺のギターを忘れるな」。
 
 
カンバとキーノのギターケースもスペシャルです。マシンガンにランチャーに。弾切れ知らずのスーパーウエポン!2人ともそれぞれしっかり見せ場があります。気が付いていなかったのですが、カンバ役のカルロス・ガラルドー君は、前作で主演のマリアッチ役だった人でした。”昔の仲間”2人組は次作の「レジェンド・オブ・メキシコ」にも登場しますが、役名も役者も変わります。が、カルロス・ガラルドーは製作に携わったそうです。

 

その他、ブチョの息が罹った集金人役でクエンティン・タランティーノがゲスト出演もしています。映画ポスターの「タランティーノを殺したスゴイ奴。」というキャッチコピーはソレですね。楽しめました!

 

 
「デスペラード」三部作インデックス
デスペラード(1995年)