2017年 アメリカ
監督: ザック・スナイダー
原題: Justice League
いよいよDCコミックも追いつけ追い越せマーベル戦法で、アベンジャーズ化。ミエミエの二番煎じ作戦ではあるけれども、「ワンダーウーマン」のガル・ガドットが素敵すぎて、彼女目当てで鑑賞♡ 麗しきダイアナの姿が観られればそれだけで満足なほどでしたが、思いのほか面白かったです(´艸`*)。頑張れ、DC。
ただ・・・やはり、DCワールドはスーパーマン抜きでは盛り上がれないのね・・・^^;。伝説のスーパーマン、一時盛り上がったバッドマンも既に過去の栄光。何十年も経って、スーパーマンを殺してしまったことにDCの偉い人達はどれだけ悔いたのか・・・マーベルならば素知らぬ顔で「実は生きてました」と再登場させるところですが・・・て、DCお前もかっ(笑)。と、もうそろそろ上映終了する頃だし、ま、この程度はネタバレ免責ってことで(*´з`)。
前日譚にあたる「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」は観そびれたままなので詳細は知りませんが、圧倒的なヒーローだったスーパーマンがこの世を去り、世界が哀しみに深く沈んでいます。バットマン/ブルース・ウェイン(ベン・アフレック)とワンダーウーマン/ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)もスーパーマンの最後に関わっていおり、それぞれの想いを胸に抱えていました。長年闘い続けて少々歳を取ったバットマン=ベン・アフが、なかなか馴染みませんがそれなりに好演^^。しかしベン・アフって慎重195cmもあるんですってねΣ(゚Д゚)。メルセデス・ベンツがブルースとダイアナの愛用車を提供していますが、長身のベン・アフに合わせて改造した特別仕様だそうです。
新生バットマン&DCワールドは、マーベルに負けじと豪華なキャスティングですね~(*'ω'*)。ブルースの忠実かつ超有能な執事のアルフレッド役になんとジェレミー・アイアンズ!嬉しい~素敵~♡ しかし、ブルースの影となり全面サポートする立場のアフルレッドがジェレミー・アイアンズでは、いくらオーラを控えめにしても存在感が際立ちすぎて意味深すぎるあまり、ブルース/ベン・アフの存在感を凌駕しそうだと感ずるのは私のジェレミー贔屓がためだけでしょうか?^^; 頑張れ、ベン・アフ!もっともっと貫禄と影と気障なほどの色男フェロモンを放出するんだ~(笑)。
新生スーパーマン側も好みのキャスティング。スーパーマン=クラーク・ケントの恋人の新聞記者ロイス・レイン役はエイミー・アダムス。「魔法にかけられて」のなりきりアニメプリンスっぷりから「メッセージ」の知性溢れる科学者役まで、卓越した演技力と魅力的な赤毛と灰色がかったブルー・グリーンの瞳がお気に入り♪ さらにクラークの育ての母親マーサ・ケントにダイアン・レインってのもまた素敵すぎる(´艸`*)。
「ワンダーウーマン」で登場したアマゾン族の最強美女軍団も登場しますよ~(´艸`*)。スーパーマンを失った人々の間に不安と恐怖心が広がり始めると、それを嗅ぎ付けた異形の怪物、パラデーモンが出没するようになり、何千年もの間アマゾン族により封印されてきた強大なパワーの源「マザー・ボックス」が活動を始め、自らを破壊の神と名乗り、恐怖で世界を征服しようとして一度失敗し追放されていたステッペンウルフ(キーラン・ハインズ)が再びパワーを得て韶関されます。つい先日マイティ・ソーの故郷アスガルドも世界終末の危機(「マイティ・ソー バトルロイヤル」参照)に直面したばかりでしたが、こっちでも!|д゚)
ちなみにこちら、やたらとデカくておっそろしく強くて頑丈(笑)なステッペンウルフ。衣装と特殊メイクとSFXのふんだんな効果で素顔がよくわかりませんが「オペラ座の怪人」で支配人の1人フィルマンとして名バイプレーヤーっぷりを発揮していたキーラン・ハインズだったと後から気が付きました!なんとまぁこんなにでっかくなって(笑)。全然気が付いてなかったけれど「沈黙 -サイレンス-」にもヴァリニャーノ院長として出演していたのですね。まったく多作多才の名バイプレーヤーです(´ω`*)。
マザー・ボックスは全部で3つあり、残りの2つ、海底王国アトレンティスの神殿と人間界にあるマザー・ボックスへとステッペンウルフの魔の手が伸びます。ブルースは、超人やスーパーヒーローを集めてチームとして結束し共に世界を守るため旧知の仲のダイアナを始め候補者たちをスカウトしてまわります。かくしてドリーム・チームのアベンジャーズ、ではなくジャスティス・リーグが誕生することに♪
ワンダーウーマンの登場シーンは、この映画でも屈指の格好良さです(´艸`*)。正義の女神(テミス)の上に、女神がいる!(*'ω'*) この↑場面になる時のアングルとかも素晴らしくワクワクします。
もーう、ガル・ガドットは相変わらず完璧♡パーフェクトな美貌とプロポーションと可愛らしさにただただウットリ♡みとれるばかりでした。もう、スクリーンにダイアナがいればそれだけで満足ではありますが、他のメンバーも思いの外素敵揃いでした^^。
重量級のパワーと存在感のアトランティス人アクアマン/アーサー・カリー(ジェイソン・モモア)も迫力の格好良さでした。そのまんま北欧神話に出てきそうな特徴的な風貌ですがハワイ先住民、ドイツ、アイルランド、アメリカ先住民と多種多様な血を引いているそうで、なるほど納得の存在感。武骨だけれど憎めず、ちょっとお茶目なドジもやらかすアクアマン、次作も楽しみです。
殆ど素顔が映らない(苦笑)サイボーグ/ビクター・ストーン(レイ・フィッシャー)は、マザー・ボックスの謎を解明しようとする秘密プロジェクトに携わっている科学者の父サイラス・ストーン(ジョー・モートン)により、事故で瀕死の状態からマザー・ボックスの解明された一部の原理を利用しほぼ全身機械の身体となって密かに甦らされましたが、自分の変わり果てた外見と理解不能のパワーに嫌悪と恐怖を抱いていました。
いかついメンバー達の間でソフトさ、若さ、ムードメーカーを担う稲妻パワーで超高速移動の能力を身に着けたフラッシュ/バリー・アレン(エズラ・ミラー)。父親が犯罪者として投獄されていたり孤独な身の上から、陰を引きずった若き孤独なアウトローという雰囲気を想像していたら意外とコミカルで可愛い坊やのキャラクターでした。スーパーマンとの速さ比べも楽しいアクセント^^。
特にスーツを着ている姿はつぶらな瞳のせいでキュートさが際立つのですが、エズラ・ミラー君といえばミア・ワシコウスカ版「ボヴァリー夫人」でエマに恋する若くて繊細な美青年レオン君を演じていた彼じゃあないですか(*'ω'*)。大好きなエディ・レッドメインにばかり目が行ってしまっていましたが「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」でもオブスキュラスに憑りつかれる不遇の少年クリーデンス役でも異彩を放っていました。出演作の度に印象を残して確実にキャリアを積んできていよいよブレーク間近な感じですねー。これからが楽しみです。
そして予告編でも流れる、バリーに「で、あなたのパワーは何なの」と聞かれたブルースが「Rich (お金持ち)」と答えるシーンがありますが、これだけ超人、半身が揃うとなるほど、そういえば確かにバッドマンって湯水のような資金でカッコいい装備や武器に身を包んでいるだけの普通の人間だったっけ、そういえば。と思い出しました^^;。バッドマンが人ならぬものたち相手に四苦八苦の様子で、思わず頑張れ~負けるな~力の限り~とミラクルエースの歌byごっつええ感じ(誰か知ってる?(笑))を歌いたい気持ちに^^;。
しかし、これだけ粒ぞろいのドリーム・メンバーをしても一向に歯が立たないほどの強敵ステッペンウルフ。そりゃ、前回もアマゾン族、アトランティス族、旧世界の神々とあらゆる種族の人間が総当たりで戦って辛うじて退治した相手ですから・・・ところが復活したスーパーマンが、たった1人で強い、強い。強すぎる(笑)。スーパーマンってここまで強かったでしたっけ^^;。「惑星よりも強い男」って・・・(笑)。こりゃもう、スーパーマンが1人いれば済んじゃうっていうレベルでは。そして、そんなスーパーマン=ケントの心全てを掌握しちゃってるロイスが何気に宇宙最強の存在かも(笑)。
スーパーマンが復活する、というのはもう既にバレバレですが、どうやって復活することになるのかは、本編でのお楽しみということで^^。最高のスーパーマンは永遠にクリストファー・リーヴだと思っているのですが、ヘンリー・カヴィルのスーパーマンも中々素敵でしたね。スーパーマンに相応しい端正な容姿と、立ち居振る舞い。紳士的で真面目で繊細かつ時々垣間見せる茶目っ気がグッドです。「スターダスト」では恋のライバルの間抜けなハンサム男、「コードネームU.N.C.L.E.」では007的な色男スパイ、そして正統派ヒーローのスーパーマン。スクリーンが映えるハンサム俳優さんです。
「ワンダーウーマン」以前までは個人的にあまり期待していなかったDCワールドですが、俄然楽しくなってきました。ジャスティス・リーグの次回作も楽しみだし、アクアマンやフラッシュら各メンバーのエピソード作品も順次公開が決まっているようで、そちらも楽しみにしたいと思います^^。