髑髏城の七人 Season月〈上弦の月〉 (IHIステージアラウンド東京) | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

 

 

一年に渡って《花鳥風月》の4シーズン展開されてきた劇団新感線の「髑髏城の七人」、これにてコンプリートです。うーん、達成感。最後の《月》は〈上弦の月〉〈下弦の月〉と2チーム体制にしたり、2018年も何だかんだいって《極》なるシーズン追加、しかも次は極楽太夫と天摩王のアナザーストーリーで、古田新太さんと天海祐希さんという、とことん商魂たくましい戦略がアッパレ。1年4シーズン観れば取りあえずお腹いっぱい、《月》も上弦だけで大丈夫、と思っていましたが、そうなるとやっぱり《極》も気になる弱い子の私たち・・・^^;。

 

 

〈主要キャスト一覧〉 左上から時計回り順に、敬称略

無界屋蘭兵衛: 三浦翔平

捨之介: 福士蒼汰

天魔王: 早乙女太一

狸穴二郎衛門: 渡辺いっけい

兵庫: 須賀健太

霧丸: 平間壮一

極楽太夫: 高田聖子

 

贋鉄斎: 市川しんぺー

渡京: 粟根まこと

 

〈作〉 中島かずき

〈演出〉 いのうえひでのり

 

他シーズンについては各記事をご参照ください。基本的なあらすじは共通するのでシーズン《花》でのみ記述しています。

花: https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12274521598.html

鳥: https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12303005745.html

風: https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12313613783.html

 

 

私と友人は、早乙女太一さんの天摩王が観たくて〈上弦の月〉を選んだのですが、チケットを確保するのが本当に大変でした。これまで、先行抽選で1件も当選ナシというのはなかったし、一般発売開始後も日程と座席は限られるものの入手可能でしたが、今回は外れに外れて、ようやく四次先行にて一瞬の差でゲット。四次までくると、先行ってナニ?状態。毎回1階フロアまで行列ができるのは当然の女性用トイレではありますが、今回は想像もつかない彼方の方まで蛇行した列が・・・(;゚Д゚)。もしかして会場の9割くらい女性ですか?今を時めく三浦翔平&福士蒼汰の集客パワー、恐るべし。

 

さて、今回は若手パワー炸裂なドクロでした。そのせいか、ダンスシーンも多く、走って走って走っての体力勝負なアクションも豊富。元気溌剌な若者(主に兵庫)が元気に動き回る姿は気持ちが良いですね。そして高田聖子さんの歌ウマな生歌も、得した気分。男性キャストが全体的に若めなので、極楽太夫に大人な高田聖子さんを据えて、年上の極楽太夫に焦がれる年下の男の子兵庫、な組み合わせも新鮮で良かったです^^。

 

いつもはもう一組のカップル、 沙霧&捨之介がプリセットされるのですが、今回は沙霧は登場せず、霧丸という男の子キャラに変わり、捨之介とは兄弟のような子弟のような絆が生まれます。この2人の組み合わせも爽やかで微笑ましく、良かったです。捨之介が福士蒼汰さんだと、オリジナル通りに沙霧を登場させるとベタベタな少女マンガな甘々ロマンスになっちゃいそうだから(それを欲しがるファンも沢山いるでしょうけれど^^)、ナイス判断だったと思われます。

 

三浦翔平さんは顔ちっちゃいし化粧映えしまくりでかえって一瞬誰だかよくわからない現象(笑)。早乙女太一さんは相変わらず安定の色気&キレッキレの動きと存在感。まったく期待していなかった(失礼な)福士蒼汰さんが思いの外の熱演。個人的な好みを言えば「捨之介」像としてはやっぱりまだちょっと若すぎる気はするのですが、テレビで観るよりもずっと存在感があって底力とパワーを感じました。今後もっと大人になるにつれまだひとバケ、ふたバケしそうな雰囲気でした^^。

 
毎回毎回の変キャラ設定が可笑しい、美味しいポジションの贋鉄斎。今回は市川しんぺーさんが、「剣花道(けんかどう)」という独自の美学を創設した、剣と同じく花をこよなく愛でるオジサン(笑)。今回も死ぬほど笑わせてくれました!特に一緒に行った友人がクリティカル・ヒットなツボり具合で、もの凄く苦しそうで・・・(笑)。未だに、贋鉄斎のボケを思い出して、さらにそれのドツボってる友人の姿を思い出しては笑いがこみ上げてくるワタクシです( *´艸`)。
 
村を飛び出して歌舞伎者をしている兵庫を追いかけてくるのは配役のバランスによってお父ちゃんだったりお兄ちゃんだったりしますが(今回はお父ちゃん)、毎回お馴染のカマ戦法!・・・ですが、4つめのシーズンにしてこのカマ戦法に意外な展開が!!くぅー、つくづくサービス精神が旺盛。ちゃんと、リピーター意識してあれやこれやの変化球を投げてきます(≧▽≦)。
 
劇団新感線とIHIステージアラウンド東京を満喫した2017年でした♪4公演鑑賞し、その都度、全くの偶然ですがABCD各ブロックを順繰りに網羅できて色んな距離感・角度から鑑賞できたのもラッキーでした^^。