X-MEN:アポカリプス | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

 

2016年 アメリカ
ブライアン・シンガー 監督
原題:  X-MEN: Apocalypse


X-MENシリーズ、「新3部作最終章」。・・・新3部作?そんな区分あったんだっけ・・・.と、観る前にまず気になってしまって確認。グーグルさんに聞けばたいていのことを教えてくれるんだから便利な世の中!
X-MENがらみの映画って、スピンオフ含めてなんだかいっぱいあるし、時系列も行ったり来たり、おまけに突然「今までの、なしっこね!」と設定変わったりするから、バラバラに観てなんとなく通り過ごしてきた私はもう頭の中がごっちゃごちゃに^^;。というわけで、この機会に備忘メモ。

2017年現在、X-MENシリーズの映画作品は新旧3部作とウルバリン3部作が公開済みで、その内訳は、

旧3部作:
「X-メン」(2000年)
「X-MEN2」(2003年)
「X-MEN: ファイナル ディシジョン」(2006年)

新3部作:
「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」(2011年)
「X-MEN: フューチャー&パスト」(2014年)
「X-MEN: アポカリプス」(2016年)

ウルバリン3部作:
「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」(2009年)
「ウルヴァリン: SAMURAI」(2013年)
「LOGAN/ローガン(ウルヴァリン3)」(2017年)

なるほど~。旧作のX-MENは基本ウルバリンがメインだし、X-MENシリーズの合間合間にウルバリンの公開も差し挟まれるから余計に混乱したなぁ、恐らく。他に関連作品として「デッドプール」(2016)、アメリカでは「レギオン」というテレビシリーズも今年公開になっているらしいです。プロフェッサーXの息子が主人公なんですって(ёωё)。

そのうち気が向いたら、シリーズ関連作品を内容の時系列順に観なおしてみようかなぁ。シリーズの公開順、時系列順と解説の分りやすい記事を見つけたので、参考にさせて頂きました^^。

http://d-kamiichi.com/archives/9113

 

さて、本題。アポカリプスです。今回登場するX-MENの面々は↑。あれ、ヤング・プロフェッサーの頭部が・・・というのはひとまず後回し(笑)。

 

「アポカリプス」とは「黙示録」の意味で、キリスト教信者じゃなくても聞いた事はあるほど有名な世界終末について書かれた聖書の「ヨハネの黙示録」のことを意味します。語源は古代ギリシア語で「覆われていたものを明らかにする」という意味があるそうです。そして「黙示録」にはそれぞれ権力、戦争、飢餓、疫病を司る四騎士が登場します。四騎士はそれぞれ白、赤、黒、青の馬に乗り、四番目の疫病を司る騎士は、冥府の神ハデスを連れています。これら黙示録や四騎士は、全体または部分的に、題材としてまたはモチーフのひとつとして、様々な映画やドラマに登場するのをよく見かけます。もちろん、この映画も。X-MEN式黙示録といった感じの作品なわけです(´・ω・`)。

 

 

地球上に一番最初に現れたミュータントとされる古代エジプトを支配していたエン・サバ・ヌールが1983年の現代社会に永い眠りから目を覚ますことから黙示録が始動します。特殊メイクとコスプレがあまりに過ぎて、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で爽やかで格好いいパイロットのポーを演じたオスカー・アイザックだなんて、言われたって全然わかりません^^;。

 

エン・サバ・ヌールは、年老いては他人の身体に自分の魂を移すことで何千年も存在し続け、さらにミュータントの身体に移ればその能力も得ることができる為、身体を取り換える度にあらゆる強大な能力を身につけて神がごとき存在に。彼が支配する世界は混乱と争いに満ち滅んでいきました。つまり古代文明の数々が滅亡したのも、きっとヴェスヴィオ火山の噴火でポンペイが一瞬で焼失したのも、もしかしたらエン・サバ・ヌールのやったこと?そして常に忠実な4人の従者を従えていることから、「まるでヨハネの黙示録に出てくる四騎士みたいだな」?いいや、もしかしたら聖書の方がエン・サバ・ヌールをパクったのかもしれないぞ、とこの映画は仮説しているのです( ゚Д゚)。

 

 

というわけで、復活したエン・サバ・ヌールと彼が見出した新しい4人の若かりし頃のミュータント従者たち。分りづらいけれども左からストーム(アレクサンドラ・シップ)、マグニート(マイケル・ファスベンダー)、エンジェル(ベン・ハーディ)、サイロック(オリヴィア・マン)。

 

 

マグニートは、自分がミュータントのマグニートだと知った上で愛してくれた女性との間に娘も生まれて、一般市民として平和で幸福な生活を送っていましたがとっさの人助けのために能力を使ってしまった為に通報され、妻と娘を殺されてしまうという悲劇に見舞われ(/_;)、その哀しみと憎しみにエン・サバ・ヌールが付け入って仲間に引きこみます。マイケル・ファスベンダー、この間マクベスだったよね?と時々思い出しながら鑑賞。マクベスだろうがマグニートだろうが、迫真の演技だしかっこいいわ~(*'ω'*)。

 

 

思い出す、といえば若きプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアのジェームズ・マカヴォイ。以前までは、若い頃のプロフェッサーXて理想家で優男系だったんだな(*'ω'*)と思うだけでしたが、今見ると「スピリット」の恐ろしい殺人鬼と同じ人か・・・Σ(゚Д゚) と妙に動揺しました。「スピリット」、結局観られていないのに(苦笑)。で、プロフェッサーXですが、若い頃は髪の気フサフサ。単に経年による変化かとあまり気にしていなかったのですが・・・。

 

 

この映画の終わりにはお馴染?のスキンヘッド姿に。経年変化じゃなかったんだΣ(゚Д゚)。なぜこうなった?の理由が明かされて、気になっていた人もこれできっとスッキリ(笑)。

 

 

チャールズと一緒にエン・サバ・ヌールを阻止しようと戦う面々。左からジーン(ソフィー・ターナー)、ナイトクローラー(コディ・スミット=マクフィー)、サイクロップス(タイ・シェリダン)。画像はないけれどサイクロップスのお兄ちゃんのアレックス(ルーカス・ティル)も登場します。

 

 

ここでちょっと旧作のメイン3人を思い出してみる(´ω`*)。若い頃のキャスティングもそれぞれ割とよかったかな。特にジーンは、旧作も新作もそれぞれに好き。ただ、ストームだけは若い頃のキャストにやや不満。まぁ、ハル・ベリーに張る(はっダジャレになってしまった)若手を見つけるのは大変だろうなぁ、とは思います。

 

 

ミスティークの若い頃を演じてるのは、最近すっかり大物入りな風情のジェニファー・ローレンスでしたね、そういえば(*'ω'*)。そしてすっかり忘れていましたがそういえば「X-MEN: フューチャー&パスト」でウルバリンがタイムスリップして過去を変えて、新しい時間軸のパラレル・ワールドが発生したんでしたっけね。その為、この世界ではミスティークちゃんはアメリカ大統領暗殺を防いだ英雄、全ミュータントの憧れとして存在しています(*'ω'*)。

 

横にいるのは実はマグニートの息子、クイック・シルバー(エヴァン・ピーターズ)ですが、今回は彼の見せ場がたっぷり!問答無用でカッコいい気になる新ヒーロー登場、という感じです。爆発から建物内の人間を全員救い出すシーンは長尺で所々クイック・シルバーのひょうきんな性格が表れる演出もあって、見応えたっぷり。そのうちクイック・シルバーがメインの作品も製作されそうな予感?

 

特にこの、ワンコを救出する場面がお気に入りです( *´艸`)。

 

 

それにしても、アメコミって忍者とか刀とかほんっと好きですよね。特にその役割を女性にやらせるのが大好物とみた。ワンダー・ウーマンがキャッツアイ風ハイレグ・レオタードはいて、刀にも鞭にも変幻自在なライトセーバー風に光る武器を操るサイロック、きっと男性人気が高いんだろうなぁ、とぼんやり思いながら眺めていました(笑)。

 

あ、そういえば「ウエポンX」ことウルバリンも、ほんのちょっと登場します。というか通り過ぎます、というか(笑)。エンドロール後の続編予告的おまけ映像は、「LOGAN/ローガン(ウルヴァリン3)」に繋がるものらしいです。観たいと思いつつ結局観逃してしまったのでWOWOW解禁を待っています(T_T)。