キンキーブーツ<来日版>(東急シアターオーブ) | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

楽しみにしていた『キンキーブーツ』、観てきました♪

日本人キャスト版の三浦春馬さんのドラグクイーン姿にもちょっと

ミーハー心がうずきましたが(笑)、油断している間に瞬く間に完売。

三浦春馬x小池徹平の集客力ってすごいんですね(>_<)。

というわけで、来日版のチケットをゲット。実は日本人キャスト版

よりも少し安かったという不思議。ホワイ ジャパニーズ

ゲイノーカーイ?!(笑)

 

父で四代目の老舗の紳士靴工場を継ぐのが嫌で反発し、婚約者

とロンドンで暮らしていたチャーリーですが、父親の急死により

急きょ工場を引き継ぐことに。ところが時代の流れから落ちこぼれ

た自社製品は、良質ではあっても売れ行きは落ち続けていて倉庫

は返品在庫の山で倒産危機にあることが判明します。

チャーリーは自分の進むべき道がわからず悩みますがそんな時

にドラグクイーンのローラと知り合い、男性の体重を支えて、ショー

でのパフォーマンスにも耐えられるしっかりした造りのゴージャス

なブーツを作れば、ニッチ市場を開拓できるかもしれないと閃き、

工場の存続を掛けてミラノコレクションへの参加を決意します。

 

元々実話がベースなのでストーリーもしっかりしているし、

ドラグクイーンという、田舎町では特に好機の目にさらされる特異

な存在への偏見と孤独感、ビジネス、チームワーク、恋愛、

親子の葛藤といった不変のテーマ満載で、誰もが何かしら共感

して感動を覚えることができる内容。しかもシンディ・ローパー

書き下ろしの素晴らしい音楽と、極上の歌と踊りのパフォーマンス。

まさに笑いあり、涙あり、感動ありの良質なエンターテイメントです。

 

もぉ、めっちゃ楽しかったです。最後の方ではじんわり涙ぐみ

そうにもなり、ミラノコレクション当日からのラストスパートはシャイ

な日本人たちも会場ごと大盛り上がり^^。えーもう終わっちゃったの?

と感じるくらい飽きさせないパフォーマンスでした。振付もすごく

よかったです。ところどころに茶目っ気たっぷり。演出&振付の

ジェリー・ミッチェル氏は『ヘアスプレー』他でトニー賞4度受賞の

スターだし、この『キンキーブーツ』でも振付賞を受賞、ということだ

ったので期待してましたがそれ以上。シンディの曲と、ジェリーの

振付と、キャストのパフォーマンスが見事にハマっていました。

 

それにしてもドラグクイーン「エンジェルス」たちを演じるキャストの

皆様。舞台で見ても迫力の大きさと存在感。皆さんダンサーだから

そもそもカラダが美しいのはあるでしょうが、男性が(いや女性でも)

ピンヒールで歩くだけでも大変でしょうに、それで歌いながら踊って

アクロバットまで・・・遠目とはいえ、お肌も隅々までスベスベしてそう。

なんだかわが身を振り返って反省することが多すぎました(苦笑)。

そういえば、三浦春馬さんたちが着用した、日本人キャスト版の

エンジェルスたちの衣装が展示されていました。


 

三浦春馬さんも日本人としては背が高いし、実際このトルソーが

着た衣装たちも横に並べば自分よりずっと大きいのですが、

何分アメリカサイズを見た直後だったので、すごく華奢に見え

ました^^;。デザインは同じなだけに、ミニチュア版のような錯覚。

アメリカってでっかいな。

 

こんなに楽しいし、音楽もシンディのビッグネームがついているし、

パフォーマンスも最高だし、映画にもなってるし、日本人キャスト版

が話題になったから知名度も上がったろうし、と思っていたのに

商業的には意外と苦戦しているそうで、結構空席が目立っていました。

なんて勿体ない!まだまだ、『ミス・サイゴン』や『ライオン・キング』

『レ・ミゼラブル』のようには一般には浸透していないんですね。

でも勿体ない・・・チケット代払った分以上楽しめること請け合いな

ので、もしちょっと気になってるけどどうしようかな、と思っている方

は逆に今からでも割といい席が取れる可能性が高いのでチャンス

です。やっぱりエンタメは、元気やハッピーをもらえるものがいいね、

と再認識した夜でした^^。