『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ 著 | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

 

 

先日WOWOWで放映された映画を見たので、

そういえば原作も話題になってたよなぁ、と思い出し。

小説の方は「必ず、二度読みたくなる」映画も

「必ずもう一度みたくなる」というアオリがありまして、

確かにそれはそうなのですが、消化しなければならない

たまっている録画はヤマホドあり、かつ時間は限られて

いて、いま、同じ作品を2回見る余裕はなし・・・(とか

いいながら超ツボった『ピッチ・パーフェクト』は1日

4-5回リピートして見た挙句にDVDも買って、さらに

見続けるということをしばらくやってましたが)、という

ことで、では二度見代わりに小説の方も読んでみよう!と。

 

ちなみに映画でも、最後の最後までオチがわかりま

せんでした。途中あちこちに、「あれ?」「おや?」と

思う箇所は沢山あったのだけれども、それらのタネ明かし

のないまま、伏線が伏せられたまま終わるのかと思った。

さらにいうと、最後の最後になっても実はすぐには

呑み込めず、一瞬「ん、あれ?えっと、ひょっとして

パラレルワールド的な?まさかのSFオチ?」などと

思ってしまい、おいおいどんだけ察しが悪いのかと・・・。
こんな私は映画→小説の順番でよかったです。

 

小説でも「おや?」ポイントはあるけれど、映画より

ずっとわかりづらいですね。確かに”最後の二行”で

物語の世界がひっくり返されますが、映画ほどわかりやすく

説明してくれないので、ネタに気が付くまで時間がかかった

かも。オチは知ってて読んだので、あぁ、なるほど、

これが、映画ではあぁいう風になっていて、とか、

映画では使われなかったシーンとか、逆に映画だけの

シーンとか、そして最後はこういうネタバレの仕方だった

のだな、なるほど、という、どちらかというと確認作業

でしたが、色々納得して満足しました。