シンちゃんは……
街角の自動車修理工場の社長さんをしていました
朝は決まった時間に工場を開け………
夕方……決まった時間に閉める………
日曜日以外は 猛暑でも……どんな北風吹き荒ぶ中でも……
…シンちゃんは仕事を休みません
いつも… 一心不乱に働きます✨
従業員達より働く為………
一緒に働いてる人達は 休めません
でも…社長が頑張る工場は…… とても流行っておりました
これはそんな・・・ シンちゃんの真実の物語 です・・・・・・
あれ ?どこかで?聞いたようなフレーズ?
まあ……話を進めます…………
私がまだ中学生の頃でした
ある日曜日…………東京は 数十年振りの大雪に見舞われました⛄⛄⛄⛄⛄
東京は大雪にとても弱く(今でもそうですが)
我が家の前の道は…東京でも比較的大きな道路だった為……
タイヤをとられ立ち往生する車が
沢山 道路に 停まっておりました
動けなくなった車に乗っている人は 困り果てて……
休日でシャッターの閉まった
シンちゃんの修理工場に次から次へやってきます
10人ほどの人が…シャッターを叩いていました
外の様子を見た……シンちゃんは
家に有る…ありったけのタイヤチェーンを出してきました
当時のタイヤチェーンは 金属製のとても重く太い物だったと思います
そして……雪に埋もれながら………
1台1台にチェーンをつけていきます
もう震えながら……雪にまみれて…必死にチェーンをつけていきます
オロオロしながら……その様子を見ている車の持ち主達
シンちゃんの姿を 見るに見かねて…近所の人も手伝いに出てきます
私は…子供心に思いました✨「シンちゃん大儲けだね✨」と………
でも!違ったのです!
後で…… 隣のおじさんに 聞いたのですが…………
シンちゃんは儲けるどころか……
チェーンの仕入れ代金しか受取らなかったそうです それもとても・・・申し訳なさそうに・・・・
儲かる!儲かる!と思った私が……一番申し訳ないわっ!
手間賃も取りませんでした (もの凄く大変だったと思います…私だったら1台5000円は取りたいところ……) ←まだ 言うかぁ~~!!
儲ける上乗せ代金も 誰からも取らなかったシンちゃん♪ (車10台分だったそうです)
もちろん…チェーンを持っていても・・付けるのに 立ち往生している車には…
無償で何台も手伝ったそうです
そして…… お礼を言う人々に言ったそうです・・・・
「困った時はお互い様さっ!」と………
全然知らない人達なのに…………
そして……最後にチェーンをつけた…若いカップルには
「お金はいらないから…気を付けて帰りなさい!」
と言ったそうです
仏のシン!と 町内で呼ばれた男!
これは………昭和という……時代に実在した……
優しい男のお話です……まだまだ…話は続くよ・・・・・・
回顧ブログで 面白くないので コメント欄は閉じておきますね
良かったら読んでね