終演後お客さまの顔がキラキラしてて。お見送りの時そんなキラキラした顔でお話できて。振り返るとただただ至極幸福な時間でありました。
皆さまの心に残った短篇はどの作品だったでしょうか？
私個人的に「ふたりは永遠に」がとても大好きでした。ちなみに我々の間ではこの作品「メカじじい」と呼ばれていました。
私横尾下下、ブログなどで今回の公演を春の花たちに例えてきました。役者が花びらとなり、一篇一篇が花となり、全て揃って桜の木となる。お客さまにステキなお花見を。なんて思っていたのですがちょっと違いました。
この作品の辰郎と八重子のふたりの思い出の中に存在する満開の桜。それがとても大好きでした。
幸運にも私この作品に辰郎の友人、松本という役を演じさせていただきました。
ラストで松本は辰郎の墓前で隠された事実を打ち明けます。松本としては墓の周辺に満開の桜が咲いていて欲しいという願望があり毎公演ひとりそんな景色を想像して演じておりました。
忘れもしない8日目の夜公演。その回は、慎吾くん、NPO、小岩崎さんの芝居が裏で聞いていて素敵でした。私が松本で墓前に行くといつもより桜が見えました。客席を見てゆっくり話しました。すると客席が満開の桜だったんです。お客さまが桜に見えた。その時演じながら松本ではない横尾下下は「ああ、お客さまが桜を見るんではなくてスタッフ、キャスト、お客さまみんなで桜をみるもんだったんだなぁ。」となんか感動的だった。
そんなそんな素敵な公演でした。
これからもずっとぼくたちはお客さまとかけがえのない劇空間を作り出せたらと思います。
ポップンマッシュルームチキン野郎をこれからもよろしくお願いいたします！
最後に本当にありがとうございました！皆さん超愛してます。