プライベート露出狂 | ポップンマッシュルームチキン野郎公式ブログ

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今日は昨日のわたくしの一日をただ単純に披露します。横尾下下です。劇団ブログの個人化。ブログジャック!!ただ普通の一日ではなかったんだ。なかったんだよ。

昨日の早朝わたくしの住むアパートのお隣さんの部屋がえらく騒がしいなと目が覚めた。
ドタドタ、バタバタ、ドタバタ、バッタン
「う、うるせいなぁぁぁ。。。」
不意に不本意に起こされさすがに口から爽やかな朝に似つかわしくない言葉が出た。
「ピンポーン」
わたくしの部屋のインターフォンが鳴った。鳴らした人物は誰かとモニターを除くとふたりのマスクをした作業員らしき男がモニター越しにわたくしを見つめていた。
彼らにわたくしの顔は見えているはずもないのだが嫌な気持ちだ。彼らからは好意的な雰囲気など感じられなかった。ただただ怪しい。
わたくしは応えた。
「はい?」
彼らは名も名乗らず唐突に
「あなたは今日外出しますか?」
とだけ聞いてきた。
「する。」
「いつですか?」
「30分後くらい。」
「そうですか。」
終わり。
振り返るとムカついても良さそうなやりとりだがなぜかムカつきはしなかった。彼らの言葉には何故だか説得力があった。
30分後部屋を出ると彼らと同じ格好をした男たちが5、6人隣の部屋の扉を全開で出入りしている。ふと彼らの帽子に刺繍された文字が目に入った。
「MPD」

「えむぴーでぃーー?」(稲中卓球部第一話らんばぁどー?参照)

よく見ると彼らはアパートの至るところを調べていた。刑事物のドラマでよく見る指紋を調べるポンポンもしている。下水道まで漁っている。アパートの入り口にはkeep outの黄色いテープも貼られている。みんな六角精児に見える。相棒というドラマの凄さを知った。一番近くにいた六角さんに話しかけてみた。というか自然に無意識に聞いていた。
「なにかあったんですか?」
「………」
無視された。完全に、完璧に無視された。無視されたが六角さんは無言でわたくしに言った。
「keep out」
「OK、わかったよ六角さん」
わたくしはわたくしの長年住むアパートを突然やって来た六角さんに追い出された。けどムカつきはしなかった。
アパートの外にはスーツ姿のヤバいオーラを放った男たちが4、5人いた。川原和久さんに見えた。相棒というドラマの凄さを知った。

一日中気になった。スマフォでニュースを頻繁に見たが再び帰宅するまでにわたくしの知りたいニュースは報道されていなかった。

夜帰宅すると今朝の慌ただしさの気配など微塵も無かった。「アリバイとか聞かれちゃうのかなあ。」と勝手に一日言うことを考えていたわたくしはなにか取り残された気分になった。
例のわたくしの隣の部屋には若い娘さんが住んでいる。面識は無いがやはり心配だ。

わたくしの部屋のインターフォンが朝と同じ音で「ピンポーン」と鳴った。
モニターを見ると疲れた顔をしたおじさんが
「入れてくれー。」と言ってきた。
「はい?」わたくしの声を聞くとおじさんは
「ヒイッ!間違えました!!」と言って去り例の隣の部屋のインターフォンを鳴らした。

会話が聞こえた。お父さんと娘の会話だと言うことがわかった。娘が怒られているのがわかった。なにがあったのか聞こうと思ったがやめた。気になったが知ったところで世界は変わらないと思ったので聞くのをやめた。彼女が無事で良かった。
なんだかよくわからない気分になったのでYouTubeでマック赤坂の政見放送を見た。一緒にスマイルセラピーをした。



そのまま娘は父に連れられて出ていった。それから今に至るまで隣の部屋は静寂を保っている。

静寂より笑顔でいたいです。そんな一日でした。

横尾下下