1日
こんな僕でも
誰かの心の支えになってたんだって
それを知っただけでも
やっぱり純粋に嬉しかった
人間は…というより自分かな
あんまり好きにはなれないけど
本気でぶつかったら
それなりのものは帰って来るのかも
楽してテキトーにって
流した時間はやっぱりそんな風に流れていくもんで
苦しいけど頑張ってって
もがいた時間は色んなことを教えてくれた
人生における壁は乗り越えるためのもの
試練もそう
それに気付くかどうか
小さいけど 1つの気付き
今日はそんな1日
あの日
上向いて
前向いて生きるって決めたんだっけ
思い出した今
明日になればまた変わるかもしれない
つまずいて転んで
それでも起き上がってさ
半歩でもいいよ
少しだけ前進した日
壁
ぶつかったって壊せないかもしれない
試練
挑んでも乗り越えられる保証はない
楽する日
頑張る日
つまずいたり
転んだり
小さな光が僕を射した
やっぱり好きにはなれないかな
でも
なんだか
なんだか良かった日
オワリヨロコビ
昨日も大して中身のない1日を過ごし
きっと今日も大して中身などない1日になるんだろう
そうやって僅かにも自らを脱け殻へと誘いながら
また今日になってしまった
死なぬ
逃れぬ
道を逸らさぬ
そう決めた胸の傷は痛みを増し
僕に生への執着を教えてはくれないか
願いは闇の中
守るべき
愛すべき弟を置き去りにして
僕は
僕の1日を眠りという名の終わりで幕を閉じる
それでいい
きっと朝になったら尿意に起こされ
昼になれば幻想の悦びに胸を踊らせているだろう
僕は独りじゃない
僕は独りじゃない
僕は
僕は
このままじゃいけない
愛すべき弟
僕には弟がいる
デキの悪い弟
勉強ができない
運動ができない
背が低い
力が弱い
ゲームばっかりして視力が悪い
眼鏡を掛けている
そんなとっても素直な弟
彼が社会的なトラブルを起こしたって
昨日親から聞かされた
弟は監視され
行くところも制限されて
場合によっては学校も休むんだって
弟はただ正直に生きただけ
もう中学2年にもなる弟がしゃくりあげて泣いたんだって
悔しくて
僕も悔しくて
彼はただ人に優しくしてあげたかったんだって
たぶんそれと同時に自分の存在を認めてほしかったんだって
僕は思う
きっと友だちと呼べる友だちもいない
中学に上がってから
友だちと遊んだ話なんて聞いたことがない
誰かが彼を
彼に話し掛けてくれたなら
こんな風にはならなかったのかな
そんな弟は知的レベルが低いこともあって
カウンセリングを受けたんだって
確かに知的レベルは平均より劣りますが 知的障害があるとは決められないですって
育て方が悪かったんでしょうか?
親のせいですか?
母は今年度いっぱいで仕事をやめることを決めたって
弟は
僕が帰る度に「今日泊まるん?」
って期待に満ちた眼差しで聞くんだ
弟には僕も含めて
家族しかいないのかもしれない
ただ正直に生きただけなのに
きっとこれからも彼の行動は制限される
そうやって彼は社会から疎外され
独りになるんだろう
悔しくて
悔しくて
僕は悔しくて
でも彼は
僕が帰る度に明るいんだ
純粋な笑顔を見せてくれる
彼は僕の家族だ
社会が敵になるんなら
僕が彼の味方になる
家族は彼を信じている
社会は
地域は彼の敵でも
家族だけは彼を信じるんだ
僕も一緒に社会を敵に回してやるさ
少しずつ
彼を大人にしていこう
少しずつでいいから
彼を社会に帰していこう
家族一丸となって
彼を愛します
僕は決めた
愛すべき弟は
僕が守る
弟は生きる
これからも生きる
全うじゃないかもしれない
またトラブルを起こすかもしれない
でも
弟が生き続ける限り
僕は守る
僕は信じる
社会は寂しい
狭い
厳しい
それは変えられないかもしれない
でもな
愛すべき弟よ
心配するな
俺はお前の味方やけんな
また帰る
泊まる準備していくよ
