結婚の決め手は・・
都内で歯科医師として働く30歳のK子さんはまだ女子大生のような清楚な雰囲気の物静かな方でした。顔立ちも整っていて文句なく美人なのですが、口数が少なく(というか殆ど喋らず)一方的にこちらの話を聴いているだけで、喜怒哀楽もほとんど表しません。申し込まれればお見合いはするものの良いお返事が戻ることはなくその理由も特にはっきりした意思表示ではなかったように記憶しています。 熱心なぐいぐい系女子が多い中、どこかあきらめたような醒めた表情が気になり、何か悩みとかこだわりをお持ちなのかとじっくりお話を聴いてみても特に不満はなく、しいて言えば「自分は優柔不断」と言っていたことで何となく分かったような気でいました。その時は似たような境遇にある会員の成功例をいくつか、このようにしたらうまく結婚に至ったといった話しをしたように思います。熱心に聞いていました。心に届いたかどうかはわかりません。『相談にきて良かったです』と帰り際にぽつり。こちらとしては社交辞令としか受け取れず不安になるくらい「良かった」感が伝わってきませんでした。そうこうするうちに36歳の医師F氏と交際に入ることになりそのお付き合いもこちらがうっかり忘れるくらい、本当に目立たず地味に深く静かに潜航していたのです。交際に入るとスポットが当たったように注目されるのですが、少し髪も薄くなりかけ、おまけにお腹が出たF氏は、今までもノーマーク。今回のK子さんとの交際が初めてといった、はっきり言って見た目だけだと損をするタイプです。本当にK子さんのお相手といったイメージが湧かず、時折「交際は順調です」という連絡も失礼ながらどこか信じきれないところがありました。それでも交際は穏やかに進み6か月後にはめでたくプロポーズ!!お互いの家族への紹介など少しの問題もなく祝福され、挙式まで瞬く間に爆進して行ったのです退会時にお二人から大変興味深いお話を聴くことができ、どこかミステリアスだったK子さんの素の部分を知ることができました。F氏曰く『第一印象は可愛らしいだけでなく、仕事もきちんとされていてしっかりした方だと思いました。家族のこともよく話し、生活のスタイルも合っていたのでプロポーズすることは割と早くから決めていました。言わなくても必要なものがすっと出る、細かいところに気が付くところは感心します。良くなついた猫みたいな、一緒にいて楽しいですよ。』と。 一方K子さんは『初対面の時から落ち着いた雰囲気があり、緊張がほぐれて楽しく話ができました。「料理は食べられればいいです」といった言葉にホット和んだのを覚えています。完璧を求めすぎて疲れないように配慮してくれたのだと思います。「仕事を続けても構わない、できる限り協力するよ」と言ってくれたので将来をイメージ出来たことが大きかったですね。見た目も性格も丸く、優しいところが好きです。デートの待ち合わせに一時間以上遅刻してしまい、暑い中怒っているだろうなと思っていたら、「行き交う人の人間観察をしてたら面白かった」と笑って言い臨機応変に感情のコントロールが安定しているところに感動しました。この人となら今後の人生も乗り越えられると思えた瞬間でした。活動中は色々な方と出会えるのですが、自分はどうしたらいいのか迷ってなかなか解決できない時期にカウンセラーのプロとしての見解、的確なアドバイスを聴くことができて本当に良かったと思っています。良い方向へ導いてくれました。』新婚旅行やお子様が誕生したなど、折々に送られてくる家族写真はあのクールで無表情だったK子さんとは信じられないような、はじけた笑顔で幸せ満載のものばかりでした。相手の本質をしっかり見抜き、決して揺らぐことなく自分に相応しい人を選択する賢さ。つくづく感じ入りました。