抱っこ紐で、前抱っこされた赤ちゃん。
暖かみある眼差しで、我が子を見つめるお母さん。
まだ、すわったばかりの首を懸命にして、
母親を見上げる、澄んだ目。
母が微笑めば、子も微笑む。
母と子の、向き合うあいだ、ぬくもりを。
止むことのないその繰り返しに、場の空気自体にぬくもりを感じた。
電車の中で、よく見る風景だ。
昨日も、みかけた。
電車の壁に身をゆだねて、我が子を大切に抱っこするお母さん。
重くは、ないだろうか。
そんな心配をよそに、お母さんは声なき声で我が子との会話に夢中になっている様子。
遠き日に、今では到底抱き上げる事は不可能な娘を抱っこして、遠方まで電車で出かけていたことを思いだした。
ある日、1時間程電車に乗ったあと、目的地に遅刻しそうだったので。
抱っこした状態で、ちょっと可哀想かと思ったけど、ダッシュして走り出した。
すると、幼い娘はめちゃ喜んで、手足をばたつかせて、満面の笑み!
見つめあい、遅刻しそうなのなんかどうでも良くなった。
幼な子の
見つめる先に
真白き私
大切な、思い出。