何年か前、マンチェスターユナイテッドサッカースクールの仕事をした時、ボランティアに来た学生とお昼時間に話した。
卒業したら仕事何する?(僕)
スポーツの仕事したかったんですけど、どうしたら良いかわからなかったので、とりあえずもう一つ好きだった天気の研究ができる大学に来ました。でもまだ仕事は決まってません。。(学生)
じゃ、天気を活かしてスポーツビジネスしたら?(僕)
えっ?そんなの役に立つんですか??(学生)
それから・・・
延々と天気の必要性を彼に伝えた。
北京オリンピックの開会式の日、人工消雨弾ミサイル1104発を打ち込んで、晴れにしたと言う話は有名だ。
そんなことをするくらい天気は重要である。
わかりやすい例を出すと、FC岐阜で働いていた時、次の様なものがあった。
・入場者数
・グッズの売上
・試合の結果
もちろんこの辺りは、皆さん想像できるはず。
雨が降れば来場者が減る。
雨が降ればカッパなどのグッズが売れる。その他買いに行くのが億劫で飲食の売上が落ちる。
では、どう対応できるのか?と言う事だ。
単純に天気予報を見て、それらを予測するのはもちろん、最近は地震やゲリラ豪雨、台風など、一般の人が予測できない様な事が起こる。
試合会場だけでなく、来場者の移動経路の対策も必要だ。それらを回避する様に早めに行動を促す事も大切だろう。
雨だけではない、暑さ対策や雪なども出てくるだろ。またそれらが影響を及ぼすものの対策も出てくる。
また試合展開にも大きく天気は影響する。
雨の日の戦い方、使うスパイク、風の吹き方、暑さ90分の間の天気がわかれば、それらも早い段階で予測して行動がとれる。
この様に、天気は人の行動に大きな影響を及ぼす。
だからこそその変化に対応できる人材が必要になる。
もちろんそれはスポーツビジネスだけではないだろう。
結局自分の強みをどう活かすが大切なのである。
それにしてもスポーツ界にはまだまだ天気を味方につけたビジネスの考え方が弱い気がする。
スポーツビジネスは、様々な専門家の登場を待ち望んでいる。