ゲームマスター、プレイヤー | Eden

Eden

時に理不尽でも尊いもの、それが人生。

命にとっての世界を生きていく源を湧き起こしてあげられるような存在として在ることを心掛けています。

かつて地球が誕生する前の世界で過ごしている時。



あなたはスペースがある場所に、

ここでは味わえない魅力や面白さを体験できる、

もう一つの世界によるアトラクションを開発することを決めました。



世界の名前は地球。

アトラクションのタイトルは地球ストーリーアトラクション。



このゲームのプレイヤーの選考基準はシンプルで、

このアトラクションでしか味わえない

魅力や面白さに関心、思い入れを持っていること。



このゲームでは希望者全員が同時に参加できる

マルチプレイの形式を採用しています。



参加希望者はプレイを開始する前に様々な初期設定を行います。



その大枠はこのアトラクション内の時間で

体験するストーリーを注文することでした。



ただし、設定するストーリー体験の全貌を予め把握していると、

起こる出来事が全て分かってしまい、

見ることを心待ちにしている小説や映画の内容を

事前に全て明かされてしまうような詰まらなさが生まれて、

アトラクションとしての魅力、面白さが激減してしまうため、

そのストーリーの内容や、プレイ目的、その他の初期設定を

忘れている状態、思い出すことができない状態でプレイを開始します。



また、忘れてしまっても、思い出せなくなっても、

その設定したストーリー体験を創造できるように、

地球が誕生する前の自分が持っている権限と同等のものを、

このゲームの進行状況を管理できるゲームマスターの権利を

無自覚に与えられた状態で参加します。



ゲームマスターの力を乱用してバグが発生し、

アトラクションの内容から外れないように、

地球が誕生する前の世界で過ごしている時は

絶対に体験できない不完全さを確実に遊べるように、

多様な能力制限の中で生きるプレイヤーとしての

一面、立場も与えられた状態で参加します。



あなたは地球ストーリーアトラクションへの参加を

開始して地球に生まれ落ちることとなり、

初期設定や地球が誕生する前の自分に関する記憶を全て消去された、

何の記憶も持たない赤ん坊の姿に変形し、このゲームがスタートしました。



あなたは完全な生命体としてのゲームマスター、

不完全な生命体としてのプレイヤー、

その二つの意識を無意識に行き来しながら、

このゲームフィールドの中で事前に希望したストーリー体験を味わうという

アトラクションを現在進行形でプレイしている最中です。



それらがこの地球における生の時間の中で行われていること、

そしてあなたの存在と、地球という場所の正体の概要です。



初期設定通り、あなたは地球での光景や時間が

アトラクション、ゲームフィールドであることや、

そもそものアトラクションの内容やプレイ目的も全て覚えておらず、

完全な生命体としてのゲームマスターの自覚が無いまま、

不完全な生命体に、人間に成り切ることに成功しています。



学校、勉強、仕事、家事、育児、趣味、余暇など、

寿命が来るまで人間としてやるべきことをこなそう、

やりたいと思うことをやろうと考え、月日が過ぎていきます。



今、自分が見ているもの、感じているもの、経験しているものが

世界の現実、自分自身、生きることだと信じ、

着実に自我意識を形成していきます。



自身の生まれながらの性質、感性だと信じ込んでいるもの、

後天的に創られた自我意識の価値観に沿って、

何をするかを考え、何かを決めて、何かを選択し、

行動を取り、生きることを続けています。



不完全さを味わう体験を地球での現実や人生の定めであると信じています。

それが世界のリアルな様相であると疑うこともありません。



それらが自ら進んでやっている混乱の遊びであるとは気付いていません。



能力制限や不完全な生命体としての一面を与えられたために、

体験できるようになった遊び、魅力であるとは気付いていません。



そんなことを言っても学校に行かないといけないじゃないか。

未成年者は親の保護下にいるしかないじゃないか。

大人には仕事をする義務があるじゃないか。

家事や育児をやらないといけないじゃないか。

働かないと生きていけないじゃないか。

お金を稼がないと生きていけないじゃないか。



宿命的な要素、生まれつきの要素は自分で決めたわけじゃない。

障害、事故、自然災害に巻き込まれた経験なんて自分で引き起こしたわけじゃない。

誹謗中傷や虐めを受けることを求める者なんているわけがないじゃないか。

誰もが嫌がる経験を進んで望むわけがないじゃないか。



あなたはそのような常識的且つ反射的な反応と抵抗心が抑えられません。

どうしようもないじゃないか、仕方が無いじゃないかという主張が止まりません。



しかし、あなたは自ら注文して体験しに来たストーリーを

常に遊ぶことができている存在です。



いつ、どんな時も、毎瞬そのストーリーを歩むのに相応しい

世界状況が無条件に構築され、与えられる存在です。



そのストーリーの体験が終わるまで、

常に豊かな瞬間が永遠と続いていきます。



そのストーリーが終わるまで、あなたは絶対に死ぬことはありません。

ゲームマスターとしてのあなたが、あなたを死なせてくれません。



死を迎えたとしたら、それはこのゲームのプレイ目的、

クリア条件を果たしたことを意味し、

このゲームを遊び尽くせた最も満たされる瞬間、

祝福される瞬間であると言えるでしょう。



あなたは全くリスクが無い状況で、

このアトラクションを遊ぶことができます。



この地球というゲームフィールドを過ごすことができます。



何をしようと、何を経験していようと、

個人的にどれだけ不安や恐怖を感じていたとしても、

あなたはあなたが希望して遊ぶことになったストーリー体験を

完全に歩めるように常に守られ続ける存在です。



この地球というゲームフィールドで、あなたがすることは、

あなたが希望して体験しに遊びに来たストーリーを歩むこと、ただ一つです。



そのストーリーを終えることが、

このゲームのプレイ目的、クリア条件です。



学校、お金稼ぎ、仕事、家事、育児などの現代人が義務だと信じている体験は、

このアトラクションの過程、ほんの一部でしかありません。



お金を稼がないといけない、働かなければ生きていけない、

肉体や生活維持のために仕方なくやっているといった、

あなたの心に染み付いている、しなければならない、世の中はそういうものだ、

どうしようもないという反応を自動音声のように続けることは、

あなたが開発したアトラクションのプレイ目的、クリア条件と

必ずしも関係しているわけではありません。



お金を稼ぐ、稼がない、お金の有無、仕事をする、しない、

学校に行く、行かない、有能、無能、境遇、環境、

どんな状況にも拘わらず、あなたは常に自身が希望して

遊ぶことになったストーリーを遊ぶための最適な環境の中に

いられる権利と力を失うことなく持ち続けています。



本来自由と安心は既に用意されているものです。

幸せや豊かさは今味わうために既に用意されているものです。



決して作ろうとするもの、得ようとするもの、目標とするもの、

探すもの、与えられていないもの、縁のないものではありません。



あなたが注文して遊ぶことになったストーリー体験を遊び尽くせるように

既に組み込まれているゲーム設定であり、活かしていくものです。



それにも拘わらず、人は自由を得ようと、安心できる状態を作ろうと、

今持っていない幸せを目指そうと日々夢中です。



作り上げた自由、手に入れた安心、達成した幸せを守ること、

維持することに常に意識を向けています。



生活維持のため、生きるために必要なことだと固く信じていること、

決め付けてしまっていることに多くの時間を割きます。



何らかの危険や恐怖から身を守るために必死です。

何らかの不快的な要素を避けるために必死です。

常に警戒を怠らない防衛エネルギー使いとして生きているようです。



皮肉なことに、恐れなければ警戒する必要性や恐れが

起こらなくなるような状況へと通じ、

防衛反応をしていると安心を損なうような、

危機意識を必要とするような状況へと通じてしまうにも拘わらず。



このゲームのプレイ目的やクリア条件を満たすという視点から見た場合、

人によっては冒険ファンタジーの舞台で冒険を進めずに

同じ場所にずっと留まり続けて、一向に話が進まないような、

本末転倒な状況になっていると言えるでしょう。



プレイヤーとしてのあなたは、このアトラクションの目的から

逸脱した行為をしている場合もあります。



自身の考え方、生き方、感性、価値観に執心してしまい、

都合の悪い何かを避けることに執着すること、

都合の良い何かを手に入れようとすることに拘ること、

特定の結果への期待、譲れない信念、

頑なにやらなくてはいけないと信じ込んでいること、などです。



その影響でこのゲームの目的を放置している時があります。



事前に体験することを希望して設定した地球体験ストーリーを

進めていくことを放置している時があります。



特に経験と年齢を積み重ねるほど、

その傾向が強くなっているかもしれません。



全ての命や経験に価値の差はなく、どんな生き様でも等価値であり、

それらの出来事もアトラクションの一部で、

特に変えないといけないことでも、改めるべきことでもなく、

あなたがプレイに参加してくれているだけで

ゲームマスターとしてのあなたは嬉しく尊く思っているのですが、

それぞれのプレイヤーの中で地球体験ストーリーを先に進めたい

という想いが芽生える流れが年々強くなっているようです。



現代では人間としての体験を終える命が

続々と現れてくる流れも強くなっています。



あなたがこのゲームのプレイに参加した目的である、

あなたが希望して遊ぶことになったストーリー体験を

先に進めることを参加しているプレイヤー全体の意識も希求しています。



このような文章が生まれること、このような文章を

目にする現象が起きること自体が何よりの証拠です。



学校に行かないといけない、働かないといけない、

家事や育児をやらないといけない、

お金を稼がなければならないといった、

しなければならない、世の中はそういうものだ、どうしようもない

という反射的な反応を当然のことだと一掃して、

自身の中にそのエネルギーをそのまま残しておくのではなく、

どうしてそう信じ込んでいるのか、決め付けてしまっているのか、

どうしてそんな反応を止められずにいるのか、自ら生み出し続けているのか、

その原因に意識を向ける時間を取ってみませんか。



そのような反射的な反応と関係している要素を切り捨てるわけでもなく、

それらの要素は悪であると否定するわけでもなく、

全ての偏った無意識反応のエネルギーをニュートラルな状態へと戻していきます。



偏ったエネルギー反応が消化されずに残り続けている限り、

ストーリーを進めていくことは難しくなってしまいます。



起こり得る恐れや不快から身を守るための警戒体制のエネルギーを

向けている以上、未来に常に意識が向いた状態で、

今構築されている次のストーリーを味わうための

最適な環境、遊びが見えないままだからです。



世界は、ゲームマスターとしてのあなたは、

あなたが希望して遊ぶことになったストーリー体験を

先に進めて欲しいという想いと願いを

常に心の中からあなたに向け続けているようです。



そのストーリーを参加したプレイヤー達が完全に体験できるように、

あなたと、この地球は常に問題なく完全に機能し続けています。



今、問題と認識しているもの、抱えている苦悩、葛藤などは、

あなたが思っているような現象でも、実際に起きていることでもなく、

実際はアトラクションの一つとして機能している玩具、アイテムのようなものです。



全ての反応をニュートラルに戻して、

染み付いた義務や執心、自我意識を横に置いて、

今構築されている、あなたが注文して設定した

地球体験ストーリーを思い切り味わうことだけに集中してみませんか?



これまでの全ての体験の記憶を忘れ、無垢なるままにゲームをプレイして、

あなたが希望して遊ぶことになった地球体験ストーリーを思い切り遊びませんか?



あなたはそれを自由にできる存在です。

そんな自由を自分自身に許可しても良い存在です。