ALLY先生になりたい! LGBTQ研修
こんにちは。人財育成プリュクレール由美子先生あらため、エールンです。エールを送る人という意味で捉えていただければ嬉しいです!
本日、お世話になっている専門学校で、認定特定非営利活動法人ReBitによる、教職員向けのLGBTQ研修を受講しました。
その中で印象的だったのが、参加者の方たちから聞こえてきた「アライ先生になりたい」という声でした。
ALLY(アライ)とは、LGBTQ+の人々を理解し、支援し、共に歩む存在のことを指します。
その思いを持つ先生が増えることは、生徒にとっても、教育現場にとっても、大きな意義があると感じました。
教職員に求められる人権・ハラスメント研修
近年、学校現場では多様性を尊重し、すべての生徒が安心して学べる環境を整えるために、教職員向けの人権研修やハラスメント研修が強く推奨されています。
文部科学省のガイドラインでは、学校におけるハラスメント防止対策の一環として、LGBTQ+を含む多様性への理解を深める研修の重要性が示されており、多くの教育機関がこの研修を取り入れ始めています。
無意識のバイアスに気づくこと
研修の中では、教職員同士の話し合いもありました。
その一例として、授業や職員研修の中でも、
「男性は机を運ぶのを手伝って」
「女性はお弁当とお茶を配膳して」
「男性と女性は半々のグループになって」
といった指示をすることがあるという話が出てきました。
これは、ジェンダーバイアス(思い込み・固定観念)であり、知らず知らずのうちに性別役割を押し付けてしまうことになります。
また、授業では次のような場面もよく見られます。
- 進路指導で「女性向け」「男性向け」の職業選択が無意識に前提とされる。
- 家族構成を例示する際に、異性愛の家庭モデルのみが使われる。
- 出席を取る際に、名簿が「男子」「女子」で分けられている。
こうした「あたりまえ」と思い込んでしまっていることが、実は誰かを疎外したり、無意識のうちに不平等を生み出したりしていることに気づくことが重要です。
ALLY(アライ)としてできること
わたしはALLYでありたいと、ずっと考えてきました。
それは、この地球に生を受けたからには、ありのままの自分でいること、それが守られるべき人権であると思うからです。
では、ALLYとしてどのような行動を取るべきなのでしょうか?研修では、以下のような具体的なポイントが挙げられました。
- 日常の言葉遣いに注意する
「男性だから」「女性だから」といった固定観念に基づく言葉を使わないよう意識する。 - 多様性を学び続ける
LGBTQに関する情報は日々更新されているため、常に新しい知識を取り入れる。 - 気づいたことを伝える勇気を持つ
職場や教育現場で、無意識の偏見が見られたときに「それは違うかもしれません」と伝える。 - 支援の意思を表明する
LGBTQの人々が安心できる環境を作るために、「自分はALLYです」と公言し、行動で示す。
わたしもマナーとしてアピアランスを伝えるとき、言葉を選ぶことが必要だと感じます。
ALLYシールの活用
「わたしはALLYです」と示すことは、人にも気づきを伝えるきっかけとなり得ます。
研修では、ALLYの意思を示す「ALLYシールやステッカー」についても紹介されました。これらをパソコンなど、自分の持ち物に貼ることで、生徒や同僚に「ここは安心できる場所だ」と伝えることができます。
特に教育現場では、生徒が相談しやすい環境を作るために、こうした目に見えるサポートの形が重要になります。
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研修を受けて感じたこと
私は、LGBTQや多様性について研修や授業を行うこともあり、日々意識しています。しかし、「つもり」にならないことが何よりも大切であると、今回の研修を通じて改めて実感しました。
多様性を尊重する社会を築くためには、まず自分自身が無意識のバイアスに気づき、変わること。そのうえで、周囲にも気づきを促し、小さな行動を積み重ねていくことが大切です。
引き続き学びながら、ALLYとしてできることを実践していきたいと思います。
プリュクレールについて
プリュクレール代表 石井由美子
元国際線CA、人財育成研修講師・ビジネスコーディネーター
「人の成長が組織の成長をつくる」
「働く時間を幸せなものに」
プリュクレールは「輝きをプラスする」という思いを込めて、企業や組織の持続可能性をサポートします。
カスタマイズされた少人数の研修を得意とし、とくに中小企業を応援します。
「印象改善による社員のモチベーションアップ、顧客満足度アップ」の研修をご提供し、そのことを通じて企業文化の醸成のお手伝いをします。
プリュクレールの研修はこんな方々におすすめです:
- 社員の成長と定着を促進したい方
- 顧客満足度を向上させたい企業
- 中小企業で独自性を生かした人財育成を考えている方
若い人財が定着し成長するには、自己肯定感や自己成長を感じられる職場であることが大切です。
職場で過ごす人生の貴重な時間が幸せであり、「ここが自分の居場所だ」と感じられる環境づくりを、ぜひ一緒に考えましょう。
どうぞお気軽にご相談ください。
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