人生ときめくマナーレシピ
ときめくマナー講師 由美子先生です。
接客・接遇研修やマナー研修を実施するわたしですが、
昔は非常にシャイで、人と目を合わせたり、笑顔で 「ありがとうございます」なんて、とても言うことができませんでした。
大学生の頃、喫茶店で初めて接客というアルバイトをしました。
１９歳にもなって、口紅をつけるとお店の人に 「おおっ
口紅をつけている！！」 と驚かれる化粧気のないわたしでした。
今もそのお店は神戸の元町にあり、
「昔ながらの喫茶店」という風情の老舗で、通りかかると懐かしく思います。
そこでは、「ありがとうございます」 と言うように、マダムに指導されました。
が、言おうと思っても、ためらっているうちにタイミングを逃す・・・
よくマダムに叱られたものです。
「笑顔でありがとうございますと言えなきゃ、１００円の価値もない！！」
「え～、１００円！！ (の価値もない）
」
そう言われたことも恥ずかしく、 「それならもう辞めたい～
」 と思ったことを覚えています(笑)
そのうち、笑顔で接客できるようになると、１００円、２００円とチップをくださる不思議なマダムでした
ところで、
つい先日、あるクッキーのお店に通りがかりに入ったのですが・・・。
おいしそうなクッキーの入ったショーケースの前に立っても、誰も対応してくれません。
「お願いします」 と言うと、
「そこの袋に入れてください」 と、スタッフ３人。
レジから動きません。
他にお客様はいらっしゃいません。
よく見れば、
「量り売り１００ｇ○○円」 と書いてありました。
ああ、量り売りで自分で入れるのだなとわかりましたが、書いてあればいいというものではありませんよね。
レジでは、笑顔もなく 「ありがとうございます」と ３人そろって深々とお辞儀をしていました。
なんとなくあじけない思いで店をでましたが・・・、１９歳の頃のわたしよりはマシかもしれません(笑)
「このお客様は不慣れだな」 と思ったら、
「量り売りで、１００ｇ○○円です。 ６枚くらいで１００グラムになります」
と始めに、にっこり説明してくださったら、どれだけ感じが良いでしょう。
クッキーはといえば、美味しかったのですが・・・
店舗の入れ替わりの多いエリア。
あのスタッフでは、なんとなく長続きしないように思えました。
買っているとき、店を出るとき、
わくわくしない、ときめかないのですから・・・。
喫茶店のマダムのように、指導してくれる人がいないのは、彼女たちにとって不運なのかもしれませんね。
悪気もなければ、また接客の意識もないのだと思います。
「接客の方法を知りたい」 と思っていらっしゃるスタッフは、実は案外多いもので、
「見よう見まねでやっているけど、教えてほしい」
「自信を持ちたい」 とよく言われてきました。
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