下を通る高速は、楽し休日を過ごした車で渋滞

楽しい思い出がつまった車がゆっくり家路についている

満足した寝顔の子供逹とその未来を楽しみにしている二つの願いが穏やかな、充実した時間をつむぐ

そんな時間を過ごすことさえできない怒りが過ぎ行くテールランプを滲ませる

思わず見えたセブンイレブンの駐車場に車を止めて、煙草にマッチで火を着けた
生まれことを哀れむのはよそう

生まれことを苦しむのはよそう

歩むことを悲しむのはよそう

歩むことを羨むのはよそう
さあ、今から

さあ、その足で

一歩づつ、一歩づつ

ゆっくり、ゆっくり

前を向いて

顔を上げて

よたよたでも

とろとろでも

いつか走りだせる

いつかとびたてる

願おう

信じよう

その足を

その心を
何を待ってるんだろう

傘をもって走ってくる

あどけない顔の少女を

何を待ってるんだろう

傘をもって跳ねてくる

幼い顔の少年を

いくらまってもあの時の

君達は来ないよね

雨音が君達の声を、

君達の詩を

君達の鼓動を

君達の歩みを

消し去ってしまったよ

雨が、なま暖かい雨が

傘のないわたしを打つ

痛くもない

寒くもない

雨に打たれながら

エヘラエヘラ笑う卑しい男が嘘泣きしてる