秋の虫が静かに唄う

私のおろかな時間を

私のおろかな心を


無意味な季節を過ごした

無意味な人と

無意味な歩幅で過ごした

無意味な人と

無意味な息づかいで過ごした

無意味な人と

無意味な涙で過ごした

無意味な人と

無意味な怒りで過ごした

無意味な人と


許せないこと

おろかな時間

おろかな心

おろかな己


くだらない時間を

くだらない心を

くだらない人を

つまらない心を

つまらない時間を

つまらない人を

おろかな己を

夢の中に置いて行きたい

許せないこと

それは私のこと

許してはいけないこと

それは君逹のこと

許せないこと

それは君が語ること

許してはいけないこと

それは君逹が涙すること

許せないこと

許してはいけないこと

生きてること

死んだように生きること
二人とも、いつの間にか大きくなったね

何も教えられなかったけど

何も伝えられなかったけど

知らない間に大人になったね


あんなちっちゃかったのに

今は布団からはみ出しそうだ


これからもづっと何も語れないけど

見守ることはできると思ってた

そして、老いたとき、私が思うように

二人もありがとうって思ってくれる

そんな季節が来ると思ってたよ

君達もそれを望んでいるのかな

苦しいね

切ないね

もういいかい

まだかい

もういいかい