損傷または断裂してしまった「肘内側側副靱帯」を再建する手術のことで、肘内側側副靱帯を痛めやすい野球選手(特に投手)が受けることが多い手術です。
この肘内側側副靱帯再建手術を初めて受けた選手が、トミー・ジョン投手であったため、この名前で呼ばれています。
この術式を考案したのは、故フランク・ジョーブ医師であり、村田兆治氏や桑田真澄氏などのトミー・ジョン手術を執刀した名医として日本でも有名です。
かの有名なダイジョーブ博士はこのフランク・ジョーブ氏から名付けたようですね…
手術の内容としては、長掌筋腱(ちょうしょうきんけん)という手首にある腱を採取して、それを内側側副靱帯の代わりとして再建する方法がポピュラーです。
トミー・ジョン手術から復帰すると手術前に比べて球速が上がっている投手が多いという事実があります。
近年では、それを目的とし靭帯がさほど傷んでもいないにも関わらず手術を希望する投手が多い(おもにアメリカで)ことが問題となっています。
この復帰後の球速アップは、手術後のため靭帯再建により肘が強くなったために得られた結果だと考えがちですが、実はそうではなく、1年以上に及ぶリハビリの一環として取り組む『下半身強化』や『投球フォームの改善』により獲得するものです。
さて本題ですが、私が考えるトミー・ジョン手術の適応は以下の通りです。
*MRI等の精密画像診断で靭帯断裂や損傷がある
*外反動揺性が強い
(これらは医師の判断)
*ストレッチやトレーニングなどリハビリへの反応が悪い
*高いパフォーマンスでのプレーを強く望んでいる
*1年以上のリハビリを許容してくれる環境にある
このように考えます。
上の二つは医師の判断に委ねる必要がありますが、実は下の三項目が非常に重要だと考えています。
なぜなら、リハビリが身体的にも精神的にも過酷だから。
投げることを我慢しないといけない…
いつ復帰できるか明確に分からない…
ライバルに置いていかれる…
といった精神的なストレスのほうが大きいかも知れません。
手術を受ける選手自身は覚悟ができていても、チームが待ってくれないことには復帰しても所属先がないということになりかねませんしね。
リハビリ内容については、個々の状態によって異なるためここに書くことは控えさせて頂きます。
トミー・ジョン手術を受けるかどうか迷っている選手、手術を受けてリハビリ中の選手、なにか困ったことがある選手はお気軽にお問い合わせください。
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伊藤孝信
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