ストレッチ(静的ストレッチ)の目的は
関節の可動域を高めること。
筋肉の過緊張を軽減すること。
疲労軽減や障害予防、パフォーマンスアップのために行われます。
ストレッチにより伸ばされる組織は
筋肉
腱
靭帯
関節包
などの軟部組織です。
そして、理解しておかなければならないこと。
『筋肉、腱、靭帯、関節包などは、伸びる機能はない』
*筋肉は収縮と弛緩はしますが伸びません。
*腱は筋肉と骨を繋ぎ、腱が筋肉の収縮を骨に伝えることで関節運動が起こりますので、腱が伸びたら身体は動きません。(伸張反射など強い力により伸びることはあります)
*靭帯は関節の安定性を保っていますので、靭帯が伸びたら脱臼しっぱなしです。
*関節包は靭帯とほぼ同じです。
ストレッチはそれらの組織を伸ばすための運動なんです。
矛盾しているようですが、これを理解した上で行わないといけません。
本来は伸びる機能を持っていない組織を
関節可動域を広げるために伸ばすのがストレッチ。
*筋肉を伸ばし過ぎれば肉離れ
*腱を伸ばし過ぎれば腱断裂(アキレス腱断裂など)
*靭帯を伸ばし過ぎれば靭帯損傷(重度の捻挫、野球肘など)
*関節包を伸ばし過ぎれば脱臼
なにも考えずに
ガンガンストレッチをしたことによる
オーバーストレッチ肉離れは結構多いです。
特に、成長期の選手が身体が硬いからと言って
コーチや大人がグイグイ押したり
無理矢理引っ張ったりするのは
大変危険ですので、絶対にやめましょう。
ストレッチは
正しい方法でリラックスして行ってこそ
効果があります。