「内側にひねって投げなさい」
「リリースした後に小指が上を向くようにしなさい」
いまだにこういった指導をするコーチがいるようです…。
おそらく一昔前に流行った
「ジャイロボール本」を誤解しているか、
スロー映像でリリース後にそうなっている形を見たためでしょう。
「意図した動き」ではありません。
意識的にそうしようとすると
必要以上に動かしたり
タイミングが合わなかったり
余計な力が加わったりして
肩や肘を痛めるリスクがかなり高まってしまいます。
絶対に
意識的に
「シュートを投げるように…」
「内側にひねって…」
などということは
してはいけません。
実際に、、、
野球肘がなかなか良くならない選手によく話を聞くと
「シュートを投げるような投げ方」を指導されており
それを止めてもらったら次の１球から痛みがなくなったという選手も一人や二人ではありません。
また、こういった指導は多くの場合
ストレートがスライドしてしまったり
キレがなかったりするとこう言われるようですが、
キレのあるストレートはややスライド系の回転をしています。
軸が傾いていると言った方が正しいかも知れません。
藤川球児投手はキレイなバックスピンと言われていますが、
「ボールをまっすぐ押し込んで投げる」と言っています。
回転軸の傾きは分かりませんが
ひねって投げてはいないようです。
さらに、キレイなジャイロ回転のボールはスライダーです。
ですので
そういった面から見ても
メリットはないように思います。
ボールリリース後に
シュートを投げたような形
内側にひねられている
小指が上を向いている
という形は
パフォーマンスの高い選手はみんなそうなっており、
必要な形であることに間違いないですが、
意識して作る形ではありません。
特に小・中学生のうちは絶対にダメです
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名古屋市天白区島田5-501-4 ハイネス津久紫1階
代表：伊藤孝信
（鍼灸師・ストレングス＆コンディショニングスペシャリスト）
愛知高校→明治鍼灸大学→名古屋スポーツクリニック
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