ウィンブルドンでは
日本人選手が活躍していますね
錦織圭
ATPランキング 11位
JTAランキング 1位
は危なげなく初戦を突破
男子では、予選勝ち上がりの
添田豪
ATPランキング 129位
JTAランキング 2位
も去年に続き2回戦進出
クルム伊達公子(42歳)(アメブロ)
WTAランキング 84位
JTAランキング 2位
も素晴らしかった
24歳年下!の相手に
第1セットを16分で 6-0 とし
続く第2セットもとって
合わせても、44分で終了
体力が温存できて
次にも期待がかかりますね
ちなみに、
女子の4大大会最年長勝利記録は
ナブラチロワの47歳
森田あゆみ(アメブロ)
WTAランキング 50位
JTAランキング 1位
は手足に痛みもあり、敗退
今夜は日本人選手の試合は
ないようですね
さて、
前回から、小脳の話を書いています
その働きとして
平衡感覚(身体の傾き)
姿勢維持
眼球運動の調節
全身の体性感覚情報
(皮膚、関節、筋、腱など)
からの運動調節
運動修正
練習による動作の熟練(自動化)
を挙げ、前回は
眼球運動の調節で
「前庭動眼反射」に触れました
鏡を見ながら、
やっていただけましたか?
この小脳ですが
小さい割にニューロンが沢山あります
小脳の体積は大脳の 1/10
しかし、
表面積は 1/2 以上で
ニューロンの数は4倍もあり
むしろ、小脳の方が圧倒的に多い
小さい小脳に、ニューロンが
ぎっしり詰まっているのです
逆に、小脳では
ニューロンに栄養を与えたり
軸索を覆う髄鞘を形成したりする
グリア細胞
は少ないとのこと
Azevedo et al. (2009)
"Equal numbers of neuronal and nonneuronal cells make the human brain an isometrically scaled-up primate brain."
J Comp Neurol 513(5): 532-541.
小脳の働きですが、今回は
「運動修正」を見てみましょうか
ここで、ちょっと道具を使います
プリズムです
プリズムに光を通すと
波長(色)によって曲がり具合が
違うので、虹のようにみえますね
ここでは、色を分けるのではなく
光の進路を曲げる
という使い方をします
眼の前にプリズムを持って見ると
実際の方向よりずれて見えます
例えば、下図のように
顔の前 40cm くらいのモニターに
十字が映されているとします

「つくばブレインサイエンス協会」HPより
プリズム無しだと(左図)
その十字にタッチするのは簡単です
でも、プリズムを通して見ると(中図)
ずれて見えるので、
簡単にはタッチできません
何度かトライすると
思った方向よりどれくらい
ずらせばよいかが分かって
タッチできるようになります
これを、
プリズム適応 といいます
この運動調節に
小脳が関わっているのです
小脳疾患のある患者さんでは
プリズム適応がみられません
プリズム適応が成立した直後に
プリズムを外して、
十字にタッチしようとすると(右図)
直接見ているにもかかわらず
タッチできません
すぐに慣れて
タッチできるようにはなりますが
小脳がまた修正して
元にもどすのですね
それから、別の働きとして
練習による動作の熟練(自動化)
について簡単に。
例えば、
自転車に乗るためには
何度も練習して
乗れるようになるわけですが
一度乗れるようになったら
もう大丈夫ですよね
身体が覚えてくれている
と言われることもありますが
この記憶にも小脳が関わっている
と考えられています
テニスが上達するのも
運動修正による調整をして
上手くいく動作を自動化する
という小脳のお陰と言えます
スゴいですよね、小脳。
(続く)
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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