素直 | 日刊ぷらすれっど -落書き編- presented by plusRed

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ごくごくありきたりな写真と面白味に欠ける文章でまとめてあるクソ真面目なブログです。”ぷらすれっど”は写真事務所らしい。

昨日の続き


だから宣材写真は上手いカメラマンに撮らせてはだめ。上手い?んー語弊あるか。まあ言っている意味はわかると思うけど、わかるよね?ただね、カメラマンの作品ではないな、絶対に。カメラの前にある作品を撮るわけだからね。要するにカメラでコピーすること。ここでも撮り手は素直にならないと。


白バックのスタジオと野外。


今、作業している僕の机には3つのモニターがあって、そのうちの1つは10秒間隔でいろんな写真がOLしながら入れ替わっていくようになっているんだけど。撮り手の視線を感じたり、被写体の視線を感じたり、被写体が土を感じたり、光を感じたり、風を感じたり、いろんなものを感じているんだな。


白バックって野外と違って感じる、感じさせる要素が少ないから見る側にとって簡単でわかりやすいと思う。撮り手にとっても同じことが言えるけど。宣材ってのは視線なんだな。視線って目だけじゃないからね。身体からも出ているんだから。身体がこっちを向いている。横を向いていても視線ベクトルはこっちを向いている。ベクトル?あはは、ベクトルなんだよ。方向と向きをもつ量。


野外撮影でカメラの絞りを使って被写界深度(一発変換出来なかった)をいじるでしょ?ほら、背景をぼかしたりして、あれも視線ベクトルをいじっているんだよ。被写体のベクトルが大きくなるでしょ。身体を真横にして顔を真っ直ぐこちらに見せるとか。ついでに手前肩をあご乗せしたりして。横に歩いたとき前足のつま先をカメラの方向に向けさせるとか。視線ベクトルの話はこのくらいにして。


ああ、背景をぼかしたらベクトルが大きくなる?わけでもないから。背景が協力してくれる場合もあるからね。こっちの方が多い。はい、ベクトルの話は終わり。脱線脱線。


よーく目的を考えることだよね。


仕方がない、カメラの前に立っているんだから。そこは非日常な空間だ。演技をするか、しないかだ。