昨夜撮った場所、この写真でなく下の写真はそこにいると映画を見ているようだった。
目の前の横断歩道をカップルや中年のサラリーマン、自転車に乗った女の子、警官、いろいろな年代、いろんな服、独りだったり、ふたりだったり、グループだったり、愉しげだったり、哀しげだったり、…、そんな人たちが目の前を行き交う。
人生は劇場で繰り広げられる。一人一人が俳優で自分の役を演じていて、昨夜の僕はその舞台を観ていた。
観客?カメラを向けても誰も僕の存在を気にしていない。テレビでも映画でもない、今、目の前に起こっている事実。であれば僕は幽霊か透明人間になったんだろう。
撮影のとき、自分の存在をどうするか考える。出そうか、消そうか。昨夜は消したかった、そんな場所だった。
