僕は評論家でもないので僕の写真の見方しか紹介できないけど、 ↓ の写真は、撮った子の実家で飼っている犬ちゃんだと思う、記憶では。低い視線、たぶんしゃがんで撮ったんだろう。もしかしたら、ローテーブルの横で寝ていたところを身を乗り出して撮ったかも知れない。これが立って撮ると「いた」とか「あった」という写真になる場合がある。立つ場合としゃがむ場合の距離に被写体に対する愛情が隠されていると思う。例えば、被写体と水平になった場合は添い寝して撮ったらまた違った写真になる。勘違いして欲しくないのは被写体との距離が遠いとダメっていうことではなく、距離が遠くなるほど難しくなるということだ。遠い、それは一見、他人に見えて、俯瞰から撮ると主従関係に見える。でも、もうひとつの見方、”見守る”という行為の表れでもある。
僕の好きな動物写真家の岩合光昭さんはその関係がすばらしく出ている。人間として傲慢ではなく、人間として謙虚な姿勢、その表れがあのポジションだと思う。写真は怖い、撮り手の性格、想いが丸裸のように写ってしまう。恥ずかしいからちょっと誤魔化そうとする。そんな写真は個性もなんも見えて来ない、つまらない。好きならとことん好きになる、それがいい写真が残る条件だと思う。好きなものにためらわずカメラを向けて下さい。きっといい写真が残ると思います。