ラプンツェル | +mage手作り雑貨帳

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クラッシュタイル風の卵殻モザイク小物を制作中です。

子供の頃の話です。

子供の頃の狭い世間の中で、自分一人だけが持っていたものや、やっていたことというのは、なんだかとても自分を特別な存在にしてくれたものですよね。

例えば、私には物心つく前から右腕に小さな痣がありました。
その痣はただのシミのようなものではなく、どことな~くギリシャ文字のよう雰囲気の漂う痣でした(子供の目から見るとね!)。
そして当時読んでいた本「わかったさん」シリーズ(だったと思う)で、わかったさんの手首にドクロに見える痣があり、それが異世界への扉の鍵になるだったか、その世界の地図だったか、そんなドキワクなエピソードがありました。
お察しの通り、私は自分の腕の痣が、なにか特別なものではないか?!と、なんだか嬉しくなっていたものでした。想像の中ではありますが、その痣でひとり異世界へ飛んでいっていたのです。



そんな”自分だけの特別”なエピソードはいくつかあって、
そのうちの1つ、今でも自分にとって大切な思い出があります。

それが「ラプンツェル」でした。

ディズニーでも映画化された有名なお話ですが、私が子供の頃の狭い世間の中では自分以外でその名を聞いたことはありませんでした。
まぁ、ディズニーのラプンツェルは「高い塔の上に、それはそれは長く美しい髪を持つ、ラプンツェルと呼ばれる娘が魔女によって閉じ込められていました」という部分だけが合っていて、あとは見事に全然違うもはや別のお話ですけどね。映画はとっても素敵でしたけど!


ラプンツェルとの出会いは、幼稚園の頃に母が買ってくれた「読み聞かせカセット」でした。
クラッシック音楽や、おとぎ話の朗読、ことばのお勉強など、いくつかのコーナーが収録されたカセットテープでした。何本か買ってもらった記憶があるのですが、私はそのうちの1本だけ、しかもそのテープの中のラプンツェルのお話の部分だけを好んで聴き続けていました。

子供は、ときどき親が理解できないくらい何かにのめり込んでいったりしますが、私にとってラプンツェルのお話はまさにそれでした。毎晩ベッドの横にラジカセを置いて、ラプンツェルのお話を聴いてから寝ていました。寝付けないときは、巻き戻して2回聴いて寝たこともありました。
そんなわけで、私にとってのおとぎ話の女の子(姫)といえば、シンデレラ・白雪姫・眠り姫・人魚姫・親指姫などどんなお姫さまたちよりも、とにかくラプンツェルが一番!!!だったのです。

ラプンツェルを呼ぶ魔女の声や、髪を垂らす時の音(シャラランというSE)がまだ耳に残っています。

その後、小学校や中学校・高校に上がっても、ラプンツェルを知っている友達はあまりおらず、知っていても「やたら髪の長いやつだっけ?」といった反応だったりで、自分の思い入れと世間とのギャップを感じたりもしました。
逆に言えば、ラプンツェルは自分にとってのみ特別な存在で、その「他の子達とは違う、自分だけの~」という感覚は、さらに特別感を増幅させる効果がありました。笑

小さなころからずっと夢中だった、特別なおとぎ話。



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さて、ここからが本題なのですが
「何か大きなものを作ろう!!」と思い立った時のことです。

大きなモノを作るのは、学校の課題以外では初めてのこと。
時間もかかる、根気もいる。お金もタダでは作れない。
そこで自分が本当に作りたいものはなんだ??という疑問に突き当たりました。
自分のルーツ(というと大げさですが)昔から好きなもの、記憶の根底にあるもの……色々考えました。そして、たどり着いたのが今回の表題です。


そうだ、ラプンツェルの塔を作ろう。


窓から外を眺めて美しい声で歌う髪の長い女の子
昔、カセットを聴いていた頃に思い描いていた高い塔
森の中にひっそりと立つ、その姿を…………立体で!!

偶然にもクリマ前からずっと言い続けてた「森が作りたい」も含まれるという好条件。笑
塔という名の円筒型のキャンバスには、色とりどりの卵殻モザイク!!
ああもう、考えれば考えるほど、これっきゃない感が強まるばかり……!!


しかして、クリエーターズマーケットの翌週土曜日
唐突にラプンツェル塔建設、着工。笑


現在、塔壁面のモザイクを施している最中ですが……正直、まったく終わりが見えません。笑
誰だ~壁面モザイクやろうぜって言い出したのは~!私か!!
まぁとりあえず「夏の自由工作2013」ということで、しばらくがんばります!
仕事も繁忙期を過ぎたことですしね……!



終わりの見えない壁面モザイクを施しながら、
この壁にツタを這わせる日が楽しみで仕方ありません。