顧客に聞くな!?という鉄則。 | 名古屋発、御社の立ち位置をデザインする、ブランド・デザイナー ◎商標・ブランド・デザインマネジメント

顧客に聞くな!?という鉄則。

少し久しぶりの更新です。

かつてブランディングはマーケティングの

一部であると言われていたのですが、

ここ近年は色々な考え方があって、

社会的にはブランディングそのものにも

光が当たっているために

デザインも含めて、ブランディングを独立して

考えることも多く、多くの方は

実際に自社のブランドに向き合ったとき

マーケティングやブランディング、さらには販促も含め、

何がどう違うのか整理できず悩んでいらっしゃる様で

時々質問されることもあるので

今日は、「顧客の声に耳を傾けるな!?」というお話しをいたします。

ここ近年、中小企業向けのいわゆるマーケティング本がとっても

多く出版され、目に触れる機会も増えています。

一つの要因としましては、大量生産・大量消費の、いわゆる

「良いもの」を作れば売れたという時代が終わったということ、

また、WEB2.0といわれ(あ、私は実は結構ITに弱いのですが..)

お金を使ったTVCMや媒体戦略をとらなくても、

コミュニティや情報配信がWEB上で展開できるようになったことから、

中小企業にもマーケティング意識が高まってきたからだと言えます。

そして、もう一つの要因としましては

良くも悪くも出版そのものの敷居が低くなっている

というのもあると思います。

さてさて、少し話が横道にそれました。

そんな中で、現在は中小企業向けの簡単マーケティング本や

お手軽手法本といったものが多くありますが、

最近は良い本もありますので、

是非「自社にあったもの」を見つけてみてください。


で、そんな本を読んでみると、よく基本事項で

書かれていることがあります。

「自社のマーケティング戦略は、自社の顧客に聞け!」や

「自社の売り、広告戦略は、顧客の声から拾い上げろ!」


といったものです。

実はこれ、とっても大切なことで

アンケートの取り方にもコツがあり、

是非実践されることをおすすめします。


........ところが、今日のお題にあるとおり、

「顧客に聞くな!」

というケースもあるのです。

それは、

新規事業などのブランド立ち上げ

いわゆる新しい価値のブランディングです。

但しこれは中小企業に関してのお話しなのですが、

よく、新しい法人を立てて事業を始める場合、

あるいは新商品・新サービスを開発する場合に

既存の顧客に意見を求めたり、リサーチするお話しを伺うのですが、

実は、新規のブランディングにおいては

基本は「顧客には聞かない」ということをおすすめしています。

私が新規ブランドの立ち上げを支援する場合は、

顧客や社会の要望やトレンドではなく、

自社の強みや理念に沿っているのか?

自社の美学が反映されているのか?


という2点を掘り下げていきます。


なぜならば、

新しいブランドを立てるというのは、

社会に「新しい価値」を創出して提供するということです。

少し言い換えますと、

今までにない、社会とって価値のあるものを生み出し提供する、

ということです。

ですから、基本的にトレンドや顧客の意見ではなく、

顧客の半歩先をいく、新しい価値の提供ですから、

自社の強みや美学に向き合うことが大切なのです。

但し、Re-BRANDINGといいまして、

私も現在受注している案件があるのですが、

既存のブランドを見直す、或いは年数が経ち、

社会の変化によって既存のブランドと、

社会との間にギャップが生じてしまっているという、

ブランド再構築の場合は、既存の顧客の声にも耳を傾けます。

因みに私のお仕事は、

新規法人や新規事業・新商品などのブランド・デザインも

既存のブランド(法人や事業、時には人を対象とした組織)の

再構築というお仕事も行っています。

悩んでいる方、ご興味のある方はご相談下さい。


追記

新規ブランドでも、

既存のブランドを拡張したり、

ヨコに展開(バリエーションや豪華版・廉価版など)する

ブランドは、既存の顧客や社会にリサーチをいたします。

本文で語る新規のブランドは、

純粋に新しいブランドを立てる場合の

ことを指しています。