知りすぎている故に生じる呪縛 | 名古屋発、御社の立ち位置をデザインする、ブランド・デザイナー ◎商標・ブランド・デザインマネジメント

知りすぎている故に生じる呪縛

途中で止まってしまっている仕事の関係もあり、

稼ぎはないものの(笑)時間にゆとりが少しできていることから、

今、自分の事業サービスメニューを整理しようとしているところです。

現在の私は中小企業の社長様をターゲットとしていますので

ブランディングの話やデザインの話をするときに

極力「専門用語」を使わずに、お話しをするよう気をつけています。

良く同業者の方とお話しをしていると

私でもわからないような難しい専門用語を並べられたりすることも多いのですが

どうも一般企業の社長様に話を伺うと、デザイン関係やITの企業の方のお話しは

横文字が多くわからないという声をお聞きします。

これは、「知りすぎている故に生じる呪縛」

伝えたい話に尾ひれがついて余計難しく解説してしまっているようです。

それが自分に見えていないという状態...。

(気をつけないと..。私も時々油断すると陥りますっ)


マーケティング的にいいますとプロダクトアウト的な思考(企業目線の言い方)で

顧客の視点に立っていないということになるのでしょうか。

本来デザインやブランドを語る立場であれば

伝えたいメッセージを誰にでも直感的に伝わるような

コミュニケーションとして言葉や絵で構築することが使命のはずです。


顧客が知りたいと思っているのは、

「要するにどういう事?」

ということです。

その問いに対して、

シンプルで分かりやすく記憶にとどまる答えを

私もデザインで心がけたいと思っています。


因みに、

よく他社や他人に対しては客観的に見ることができるのに

自社の強みや独自性が見えていないということがあります。


これも、「知りすぎている故に生じる呪縛」から

客観視できない状態に陥っているのではないでしょうか。

これは誰にでも言えることで、他社のブランディングを支援している

私にも言えることだと思います。


例えば、

他人からすると凄いことのように見えても

自分では当たり前のことで、全然強みだという自覚がないといった状態ですね。



私の仕事は、それを拾い上げてブランドの要素として構築し、社会に伝えることです。


ただ、シンプルに本質を分かりやすく伝える事って、大切ですけど難しいですね。