IQが平均以内にある
発達障害・グレーゾーンの人たち。
が!彼らが陥りがちな
「発達障害・グレーゾーンに独特の
言葉の遅れ」があります。
今日は、日常会話で何かと気になる
言葉の特徴についてお話しします。
◆ 言語能力は低くないのに、なぜ会話が通じない?
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、
IQテストで言語能力を計測すると
平均内のスコアを叩き出します。
自閉症スペクトラム(ASD)、
アスペルガータイプなら
平均以上であることも珍しくありません。
日常の会話能力も一見すると、
問題ないように見えます。
でも、お母さんや先生たちは、
「なんだか意思疎通ができないなぁ…」
という、モヤっとした苦労を
抱えていることが多いんです。![]()
指示を出しても、
・なぜか指示が正しく伝わっていない
・傷つけることを言ったつもりはないのに、
急に子どもが怒る
・お願いをしても全然聞いてくれない
「空気が読めないから」の一言で片付ければ
それまでです。
しかし、それではコミュニケーション能力を
どう育てたらいいのか、分からないままに
なってしまいますよね。
空気が読めない理由を、
言語発達から読み解いてみましょう。
◆ 言葉の「字面」と「意味」が違うことを理解する
言葉って難しいですよね。
こちらが伝えたかったことを、
相手が理解してくれるとは限りません。
「空気を読むんだよ」って
発達障害・グレーゾーンの子たちに言ったら
「えっ?空気って読めるの?」とか
言っちゃいそうですよね。![]()
まず覚えておいて頂きたい
言葉の法則があります。
言葉というのは、「字面」と「意味」が
必ずしも一致していません!![]()
すごく極端な例ですが、比喩や皮肉を
思い浮かべるとわかりやすいと思います。
漢字練習をしているノートを覗き込んで、
お母さんが「今日もとっても綺麗な字ね」
と言ったとき。
① 本当に字がきれいな場合
② とっても雑に書いている場合
2通りの想像ができますよね?
①は、字面と意味が一致している場合。
②は、字面と意味が一致していない場合。
皮肉な言い方ですね。
発達障害の子どもたちや大人たちは、
この字面と意味が一致していないときの
理解がとっても苦手です!![]()
上の例で言えば、
①と②のどちらが話し手の意図を
表しているのか?については、
文脈を読み取るしかありません。
あえて言葉で表現するなら、
高めの声のトーンで、笑顔で言っているなら
①の確率が高いでしょうし、
低めの声のトーンで、目が笑っていないなら
②の確率が高いでしょう。
でもご存知の通り、
発達障害・グレーゾーンの人は
空気が読めませんから、第1段階として、
文脈で①か②かを判断することが
難しいんです。
それに加えて、第2段階として、
字面と意味が不一致の表現の理解は苦手
なので、「②の方が正解ですよ」
と言っても、意味がわかりづらいのです。
このダブルパンチの分からなさで、
国語の点数が高くても、
日常会話での意思疎通が苦手に
なりやすいのです!![]()
日本語は特に、
一番大事なことをあえて言葉にせずに
「察する」文化がありますから、
発達障害・グレーゾーンの子たちにとっては
なかなか暮らしづらい言語環境と言えます![]()
ですから、
発達障害の子どもを支援するお母さんや
先生は、字面と意味が異なる表現を
できるだけ使用しないことが大切です。
今日は、字面と意味が異なって
ミスコミュニケーションを招きやすい
言い方を知っていただくために、
まずは例をご紹介しますね。![]()
◆ 発達障害・グレーゾーンに伝わらない言い方
授業中、漢字ドリルをしている最中、
Aくんは消しゴムを忘れたことに
気づきました。そして、
隣の席のBくん(発達障害・グレーゾーン)に
話しかけました。
Aくん「ねぇねぇ、
消しゴム忘れちゃったんだよね」
Bくん「ふ〜ん
」
Aくん「…
」
これ初級です。
Aくんは、どのように言うべきだったか
分かりますか?
この文脈では、
「消しゴム忘れちゃった」の意味は、
「消しゴム貸して」ですよね?
だけどBくんには、
本当にAくんが「消しゴムを忘れた」という
事実を報告してくれているだけにしか
聞こえていません。![]()
ですから「ふ〜ん」と答えます。
「貸して」と言われていないので、
消しゴムは貸しません。
意地悪ではないのです。
だって、言われてないんですもの、
「貸して」って…。
字面と意味が不一致のとき、
言葉の裏にある話し手の意図を
想像することは、とっても難しいんです。
これと同じようなシチュエーション、
あなたのご家庭では起こっていませんか?
例えば、
「ちょっと〜、お母さん、
この荷物重いんだけど〜!
」
「ふ〜ん
」
これ、お母さんは「重いから持って欲しい」
とお願いしていますよね?
でも「持って欲しい」と
言葉にしていないので、子どもには、
その意図は伝わっていません。
「重いんだな〜」という事実は
伝わっているでしょう。
でも、「持って欲しい」って
頼まれてないから…となるわけです。
こんなとき、
「意地悪ね!どうして手伝ってくれないの!?」
な〜んて、
お子さんに文句を言っていませんか?
お子さんとしては、
急に怒られちゃって逆にびっくりです。
だから、子どももキレ返す。![]()
こんなやり取り、よ〜〜く見かけます。
お母さんは言ったつもり。
子どもは「聞いてない」。
こうしたちょっとした言い合いは、
こちらの言葉の使い方を工夫するだけで
激減し、
「あんなに言い合いをしていたのは
何故だろう?」
と思うほどに改善します!
◆ 初級編:行動を端的に示す言葉のチョイスがベスト!
初級編のポイントはズバリ、
単語のチョイスを変えるだけ!![]()
「消しゴム忘れちゃった」じゃなくて
「消しゴム貸して」
「荷物が重いな」じゃなくて
「荷物持って欲しいな」
察することを求めるような言い回しではなく、
ストレートに「〜して欲しい」
と伝える単語をチョイスします。
日本語的には直接的すぎて、
ちょっと図々しいような、
やや失礼に感じる言い回しになって
気が引ける場合もあります。
でも、
発達障害の人にはちょうどいいんです!![]()
他にも、こんな相談もありました。
家族がまだご飯を食べているのに、
ダイニングテーブルを離れて
一人リビングでゲームを始めてしまう。
だから
「もう、そんなところでゲームしないでよ〜」
とお母さんは声をかけたそうです。
私が
「○○くん、めちゃくちゃ怒ったでしょ?」
と言うと、
「そうなんです、先生!どうしてですか?」
と。
お母さんが「そんな所にいないで」と
言ったのは、「まだダイニングに居なさい」
と言いたかったからですよね?
でも、お子さんには字面通り
「そこにいてはダメだ」と
伝わっているんです。![]()
このときお子さんは、
「いっつもそうやって
僕を邪魔もの扱いして!なんなんだよ!」
と怒って部屋を出て行ったそうです。
むしろ、素直な行動です。
でも結果として、お母さんから見ると、
意図と真逆の行動をとられたことになります。
「ダイニングにいろ」と言っているのに、
リビングまで出て行ってしまいました
からね。だから更に怒ります。
で、子どもはさらに混乱です。![]()
お母さんが最初にチョイスすべき言葉は
コレでした。
「こっちにおいで(来なさい)」
もちろん、
これってお母さんは悪くありません!
お子さんに意図を読み取る力がない上に、
勝手に思考が別の方向に進んでしまうから
こそ、起きているトラブルなのですが、
それが難しい!
「〜しないで」と言っても、
何をして欲しいか伝わらないのです。
「〜して」と言えば済むケースが
ほとんどです。![]()
ですので、子どもにとって欲しい行動を、
そのまま言葉にするのがベストです。
できれば、動作レベルにまで落とし込んだ
単語をチョイスすると上手くいきます。
「待って」と言うのも、
子どもにとってはまだ抽象的な指示にしか
聞こえません。
待って欲しい時には
「そこに座って、マンガ見てて」という
ふうに、待つ時の動作や行動を指示すると
いいんです。![]()
何に注意を向けるといいのか、
行動の的を端的に言葉にしてください。
これが初級編のポイントでした。
次回は、中級編を解説しますね!![]()
【関連記事はコチラ】
「IQは高いのになぜ会話が通じない!?(中級編)ー発達障害・グレーゾーンの子どもに指示を出すときー」
「IQは高いのになぜ会話が通じない!?(上級編)ーー発達障害・グレーゾーン子どもの勘違いに対応しようーー」
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吉野加容子
発達科学コミュニケーショントレーナー
学術博士、臨床発達心理士



