5匹のサルが檻の中にいました。
研究者がその檻の中にバナナを一房ぶら下げます。
バナナの下には階段があり
サルがそのバナナを取りに階段を上ろうとすると、
当たり中に水がまかれる仕組みになっていました。
さっそく、1匹のサルが
バナナを取りに行こうとしますが、
大量に水がまかれて、みんなびしょびしょ!!!
サルたちは何度かバナナを取りに行こうとしたのですが
その度に水をかけられ
ついにはバナナを取ることをしなくなりました。
次に5匹のサルのうち1匹を
新しいサルと入れ替えます。
ニューフェイスザルはバナナを発見！
そして、何も知らないニューフェイスザルは
階段を上ろうとします。
でも、サルは社会性のある生き物
水にぬれたくない他の4匹が
ニューフェイスザルが階段を上るのを
必死で止めてしまうのです。
ニューフェイスザルにとっては
なにがなんだかわからないまま
バナナを取りに行くことを
すっかりあきらめてしまいます。
その後、数週間かけて
水をかけられたサルを1匹ずつ入れ替えます。
そして、最初に水をかけられたことがあるサルは
一匹も檻からいなくなりました。
いま、檻の中にいる5匹のサルは、
水をかけられた経験が全くないのに
バナナを取ろうとするサルは
1匹もいません。
「なぜだか知らないけどバナナには近づいてはいけない。」
こんな、「暗黙のルール」がいつの間にかでき上がってしまったのです。
もしサルたちに
「どうしてバナナを取りにいかないの？」
ってインタビューしたら、なんて答えるでしょうね。：
「だって前からずっとそうだったんだもん！」
このように、なんだかよくわからないけど
みんなが当然のように守っている
「暗黙のルール」ってありませんか。
実際に現役高校生に行ったアンケートでも
28.8％の人が
「学校の先輩・後輩で暗黙のルールのようなものがある」
と回答しています。
（高校生実態調査2015年より）
例えば
☆ 先輩に会ったら2秒以内に挨拶をする
☆ 1，2年生はスカートを折って短くしてはいけない
☆ 先輩に彼氏がいるか聞いてはいけない
☆ 部活の用意は後輩が開始30分前までには終わらせる
☆ 部活で水を飲むのは先輩から
先輩って、そんなに怖いの⁈
そのほかの、街では
☆ エレベーターは他の人も乗っている場合は
「開」「閉」ボタンを操作する
☆ 雨の日、電車の中では傘はたたむ
☆ エスカレーターの片側を空ける
会社では
☆ 電話は3コール以内に出る
☆ 始業開始ぎりぎりの出社はNG
☆ 疲れてなくても「お疲れ様」の挨拶
☆ 飲み会で年下が飲み物をつぐ
☆ 目上の人には両手で手渡し
家庭では
☆ 食事の時の席がなんとなく決まっている
学校での先輩・後輩間での「暗黙のルール」には
厳しいルールもありますが
社会では、他者への気遣いから生まれて
そのまま「暗黙のルール」になったものが
多いですよね。
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男らしいとか、女らしいとか
いったいだれが決めたんだろう
男があやとりやって悪いという
法律でもあるのか！
野比のび太
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相手への思いやりの表れでもあるし、
人間関係の潤滑油でもある「暗黙のルール」ですが、
自分自身にかけた「暗黙のルール」が
挑戦への足かせになっていることってありませんか。
檻の中の5匹のサルのように
理由もわからないまま
「できない」って信じ込んでることはないですか。
サルは本当はバナナを食べたいんです。
それに、バナナを食べようとして
びしょびしょになった経験もないんです。
それなのに、
階段を上ってバナナを手してみようとすることも
あきらめてしまっている。
それは、「暗黙のルール」によって
寂しいですよね!!!
あなたはどう思われますか❓
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あなたの能力に限界を加えるものは
ほかならぬあなた自身の思い込みなのです。
ナポレオン フランスの皇帝
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やらなくて後悔するくらいなら
やってから後悔しよう
山中 伸弥 ノーベル生理学・医学賞受賞者
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今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。