アメリカの小さな町に
ジェイミー・スコットという少年がいました。
あるとき、ジェイミーの学校で劇をすることになりました。
ジェイミーは絶対にその劇に出ると思い込んでいたそうです。
でもお母さんは
「きっとジェイミーには
どんな役も回ってこないんじゃないかしら・・・
もしそうだったら、
ジェイミーはひどくがっかりするだろうなぁ・・・」
と心配していました。
いよいよ配役が発表される日、
お母さんはジェイミーを迎えに学校に行きました。
ジェイミーはお母さんを見つけると
満面の笑みで駆け寄ってくると
興奮と誇りで瞳をきらきらと輝かせて言いました。
「ねぇねぇ、ママ、聞いてよ。」
ジェイミーは大声で叫びました。
「ぼくね、拍手喝采する役に選ばれたんだ!!!」
よかったね、ジェイミーくん！
おめでとう！
たくさん拍手喝采をして、劇を盛り上げてね。
劇に主役がいることは間違いありませんが、
個性ある脇役がいることで
物語は面白く展開していきます。
ですから、拍手喝采する役が
とっても大切な存在なんです。
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うちには点を取れるやつがいる
オレが30点も40点も入れる必要はない
俺はチームの主役じゃなくてもいい
魚住 純 「スラムダンク」より
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「スラムダンク」は井上雄彦氏によって描かれた
バスケットボールを題材にした漫画作品で
1990年から1996年まで
「週刊少年ジャンプ」に掲載されました。
綾南高校のキャプテン魚住純は「ボスざる」というあだ名の巨漢
さまざまな苦労・挫折を経て
「自分が一番になるのではなく、
チームが一番になるために自分ができること」
それがバスケットで勝つために必要だということを
苦しみなながら思い至ったのです。
これまで一線で活躍してきただけに
なかなか受け止め難い事実
でも、それに気づき、受け入れた魚住純は素晴らしいです。
現実のNBAにも
脇役として頂点を極めた素晴らしい選手がいます。
元マイアミ・ヒートのシェーン・バティエ選手です。
バティエ選手はデゥーク大学4年生のときに
チームを全米優勝へと導き、
さらに、ありとあらゆる賞を総なめにしたため、
背番号「31」は同大学の永久欠番となっているほど実力のある選手でした。
大学では華々しい実績を残したバティエ選手ですが、
NBAに入団した2年目以降壁にぶつかりました。
身体能力も優れているわけではなく
とうとう、控え要因に・・・
このような挫折の経験から、自分の限界を理解し、
ロールプレーヤーとして生きる覚悟ができたのです。
それからというもの
数字では測れない地味な役割を
献身的にこなすバティエ選手の存在は
チーム内で必要不可欠になってきました。
また、ビデオやデータを駆使し
敵の選手を徹底的に分析してチームに貢献
こうして、サポーティングキャストに徹してチームを支える働きで
ついには
2011―2012、2012―2013のシーズンで
2連覇を達成するまでに導いていったのです。
ヤッタ～!!!
スラムダンクの魚住純と同じように
「自分が一番になるのではなく、
チームが一番になるために自分ができること」を
しっかり見つめて、実行しています。
まさに、修道女の渡辺和子さんの著書
「置かれた場所で咲きなさい」のタイトルどおり
「置かれた場所」にしっかり咲いていますね。
「置かれた場所で咲く」とは
決して夢をあきらめることではないんです。
（本を読む前は私はそう思っていました💦）
あなただけに与えられた力を
あなたにしかできないことを
思いっきり発揮させて
「素敵な花を咲かせてください」
ということです。
♪そうさ 僕らは♪
♪世界の一つだけの花♪
♪一人ひとり違う種を持つ♪
♪その花を咲かせることだけに♪
♪一生懸命になればいい♪
2002年にリリースされたSMAPの
大、大ヒット曲「世界に一つだけの花」
作詞作曲は槇原敬之さん
改めて聞くと
優しさが溢れていて本当にいい曲ですよね。
♪それなのに僕ら人間は♪
♪どうしてこうも比べたがる♪
♪一人ひとり違うのにその中で♪
♪一番になりたがる♪
きゃ～耳が痛い!!!
♪小さい花や大きな花♪
♪一つとして同じものはないから♪
♪No.1にならなくてもいい♪
♪もともと特別なOnly one♪
そうなんです。
あなたがそこで咲いているだけで
すでにかけがえのない存在なんです。
だって、
もともと特別なOnly oneだから
思いっきり、
花を咲かせてくださいね。
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一人の人間はかけがえのない存在です。
それは唯一の存在であり、
一回きりの存在です。
ヨハネパウロ２世
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今日もお読みいただきありがとうございました。明日もよろしくお願いいたします。