1914年12月
アメリカのニュージャージー州ウエストオレンジにあるエジソン研究所は
火事でほとんどが全焼しました。
必死に大切な実験資料などを運び出しましたが
化学薬品などが多い研究所は
あれよあれよという間に火に包まれてしまい
もはやどうすることもできませんでした。
被害総額は300万ドルを上回ったそうですが
コンクリートの建物は火事に強いと思われていたため
23万8000ドルの保険しかかけていませんでした。
お金の問題だけではなく
エジソンが生涯をかけて作った試作品、
エジソンの研究の歴史が
この大火によってすべて失われてしまったんです。
燃えさかる火事の真っただ中で
24歳の息子のチャールズさんは、煙とがれきの中を、
懸命に父親の姿を探し求めました。
やっと見つけた父親は
目の前の光景を静かに見守っていました。
顔は火の照り返しで赤々と輝き、
白髪が風に揺れていいました。
「父の心中を思って胸が痛くなりました。」
と、後日チャールズさんはおっしゃっています。
「父は67歳、もう若くはありません。
なのに、すべてが火にのまれてしまったんです。
父は私に近づくと
大声でこう叫びました。
『お母さんはどこだ！』
『どこかわからないんだよ・・・』
『じゃぁ、見つけて、連れてこい。
こんなに大きな火事を見る機会は二度とないから
しっかり見ておけとな。』」
さらに、エジソンジ自身、火事の美しい光景に見とれ
この美しさを父親にも見せてやろうと思い、電話をしたそうです。
「あ、お父さん、
今ね、うちの研究所が火事で燃えてるんだけど
花火みたいにきれいだから、見においでよ。」
ちょっと、ちょっと、エジソンさん、
燃えているのはあなたの研究所なんですよ～・・・
泰然自若すぎ!!!
翌日、火事を聞きつけて集まった新聞記者たちに
エジソンは焼け跡を見ながらこう言ったそうです。
「災いは素晴らしい価値があるんだ。
誤りを全て燃やしてくれたよ。
ありがたいね。
自分はまだ67歳でしかない。
またゼロからスタートできるじゃないか。
今まで以上に立派な研究所を作る。
意気消沈している暇などない！」
こうしてこの火事から3週間後
エジソンは最初の蓄音機を世に送り出しました。
また、火事が夜間だったため、
煙に視野がさえぎられて消化活動がたいへんそうだなぁと思いながら見ていたエジソンは
さっそく、消防用の強力なサーチライトを考案したんだそうです。
「天才とは1％のひらめきと、99％の努力」
とのエジソンの有名な言葉がありますが
（本当は「1％のひらめきがなければ、99％の努力は無駄」と言ったのだそうです）
いやいや、
「1％のひらめきと99％のマインドセット」だと思います。
有名なエジソンの言葉です。
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私は今までに一度も失敗をしたことがない。
電球が光らないという発見を
今まで2万回しただけだ。
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「なぜ電球が光らなかったか」がわかれば
それは「電球を光らせる」ことに一歩近づいたことになります。
この方法がダメだとわかったんだから成功なんだ。
だから「それは失敗ではない」
成功の方法を絞りこむために必要だったんです。
アメリカの自己啓発作家のナポレオン・ヒルは
著書「私たちは成功者に何を学ぶべきか」のなかで
このように書いています。
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エジソンは私が知ってる中で
最も沈着冷静な人物である。
彼は欲求不満や恐怖心とは無縁の人物だった。
後悔するということもなかった
彼は自分の重要性について気負いはなく、
いつも謙虚だった。
私はそのことが彼を本当に偉大な人間にしたのだと思う。
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エジソンはいつも人生の「光」だけを見ていたのだと思います。
暗くなるようなできごとがあれば
光はより強く明るく感じられます。
だからその光に向かって真っすぐに前進
もっとうまくやる方法がある。
それを探し出せ！
(エジソンの言葉)
探し出すのが、楽しくて、楽しくて仕方なかったのでしょうね。
それなら、立ち止まっている暇なんて
ないですよね！
エジソンの晩年は、
オカルトに傾倒するようになっていて、
70代の頃には幽霊探知機を作り、
霊と交信する実験をしていたそうです。
エジソンが、もう少し長生きしていらしたら
今頃、幽霊探知機を使って
霊との交信ができるようになっていたのかも？
エジソンさんの珍名言
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寝るのはバカだ
みんな寝過ぎだ
私は死んだあと
たっぷり眠る。
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私が成功できたのは
仕事場に時計がなかったおかげである
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完全に満足しきった人がいたら
それは落伍者だ
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頭の中を硬直させてしまう理性を
丸ごと捨てろ
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今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。