お金はいくらあっても嬉しいものですよね。

 

必ずしも「お金持ち=幸せ」ということではありませんが

お金があれば、いろいろな選択肢が与えられるのは確かです。

 

アメリカではいくつかの州を除き

宝くじ当選者の顔と実名を公表することが法律で義務付けられています。

 

そのため

世間からの注目、生活の乱れ、破産、詐欺被害、殺人事件まで

 

「宝くじに当たったばっかりに人生が狂ってしまった人たち」が

ドキュメンタリー、ドラマ、映画で描かれています。

 

2023年に公開されたアメリカ映画”To Leslie”(トゥ レスリー)も

宝くじ当選によって身を崩してしまった女性の話です。

 

実は、この映画の脚本を担当したライアン・ビナコ氏の

母親とライアンさんの実話をもとにして作られたのでした。

 

ライアンさんのお母さんはシングルマザーで

2人はとても仲のいい親子でした。

 

でも、宝くじで大金を手にしてしまったお母さんは

アコール依存症になり突然姿を消してしまいます。

 

お母さんが30歳、ライアンさんが13歳の時でした。

 

残されたライアンさんは街の人々に育てられました。

 

彼らも貧しかったのですが、

ライアンさんを実の子どものように育ててくれたのです。

 

そして、ライアンさんが大人になった時

ホームレスになったお母さんが

突然彼を頼ってやってきました。

 

でもライアンさんはお母さんを裁きませんでした。

 

お母さんがライアンさんを捨てたことは許してはいませんが、

「僕たちはもう十分に苦しんだ」と

溢れるほどの痛みを抱えながら、お母さんの存在を認めたとのことです。

 

この映画の監督のマイケル・モリス氏は

「究極のラブレター」と称賛しています。

 

アメリカでは宝くじにより毎年300人以上の

ミリオネアが生まれていますが、

 

当選者の最低30%が当選後5年以内に破産し

当選者の約70%が当選後7年以内に貧乏になるそうです。

 

アメリカの宝くじ事情もあるのでしょうが

 

お金は、どんな善良な人をも狂わせてしまう魔力を

持ち合わせていますよね。

 

多くの著名人の方々は

「どうやってお金を稼ぐか(入口)より

どうやってお金を使うか(出口)の方が大切」

とおっしゃっています。

 

小林正観は著書「ありがとうの神様」の中で

このようにおっしゃっています。

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水とお金は流さないと腐ります。

だからお金の流れを留まらせてはいけません。

 

「では、お金が貯まってから使いましょう」

と言う人がいますが、順番が逆です。

 

「先に喜ばれることに使う」

出すことによって、はじめてお金が入ってきて、

流れが良くなるようです。

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お金には「意思」があるのだそうです。

 

お金が一番嫌がる使い方は「ギャンブル」

2つ目は「贅沢・華美」

3つ目は「貯めこまれること」

 

お金自身は、

「役に立ちたい!」「喜ばれたい!」といつも思っているようです。

 

そしてお金どうしで「おしゃべり」をしているんですって!

 

ここは私のお財布の中のお札のひそひそ話、

 

「ねぇ ねぇ、小林郁未さんのお財布にいるけどさぁ、

偉そうなこと言ってるけど、めっちゃケチで、気分悪っ!“」

 

「そうだよね~!

他のお金たちにも、郁未さんのところには行かないように言おうね。」

 

いや~ん、ごめんなさい。🙇

お金さんの気持ちになってみれば、

よ~く、わかりますした!!!

 

猛省するので、お友だち連れて戻ってきてください!

お願いっ!!!

 

 

でもね、素敵なお金の使い方をしていらっしゃる方がいるんです。

 

新潟に北方文化博物館があります。

ここは越後屈指の大地主の伊藤さんのお屋敷で、

建坪1200坪、母屋の部屋数65室!!😲

 

母屋に65室なんて・・・

4Ldk,3Ldkの世界じゃないんですよね!!!!

 

現館長の伊藤さんのお父様は

そんな広~い敷地に築山を作ろうと決めました。

 

お父様は近所の方々に

 

「ここに築山を作ってください」と協力を依頼しました。

 

ただし、条件が・・・

 

「器具は一切使わないでください」

 

どうして?

手で土を運ぶなんて、そんなの非効率的の極み・・・

 

そんなことをしたら、時間だって、人件費だって

必要以上にかかるのに、いったい何故?

 

あなたはどう思われますか?

 

わからないですよね。

では、ここでヒント!!!!

 

このころ新潟では大飢饉が3年ほど続いていました。

 

おわかりになりましたか?

 

飢饉があったので

人々は経済的に苦しんでいたのです。

 

飢饉があったからといって人々にお金を配るのは、

人々の自尊心を傷つけてしまいます。

 

そこで築山を作るための仕事を人々に頼んで

時間をかけて経済的な潤いを助けたのです。

 

現在の伊藤館長がその理由を聞かされたのは

築山ができ上がってからでした。

 

お父様はこのようにおっしゃったそうです。

 

「お金というのは

いつ使うのかを考えていないといけない。

 

どうして車や大八車を使ってはいけないかというと、

たくさんの人手を使うことができるから。

その間ずっと賃金を払い続けてあげたかった。」

 

そして現に

「おかげで一家心中しなくて済みました!」

「どれほどあの仕事で助かったかわかりません。」

こうやって多くの人々を救ったのです。

 

「お金があれば、私だってできる。」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

でも、なかなかできることではないと

私は思います。

 

 

今日のブログの最初に、

宝くじによって身を崩した女性の話を書きましたが、

 

今度は神様が宝くじをプレゼントしたお話です。

 

アメリカのフロリダ州に住むジェラルディン・ギブレットさんは

娘の乳がんの治療のために

 

自身が老後のために貯めておいたお金のすべてを

使い果たしてしまいました。

 

娘さんが元気になることを一途に思ってのことだったのでしょう。

 

娘さんが退院した次の日、ギルブレットさんは

ガソリンスタンドでスクラッチ式のくじを10ドルで購入

 

ガソリンスタンドの従業員は

くじは残っていないと返答したものの

再度調べるように求めたところ

一枚が残っていたそうです。

 

その奇跡の一枚が大当たり!

200万ドル(約2億8千万円)を手に入れました。👏

 

フロリダ州の宝くじ運営当局によると

 

200万ドルを当てる確率は392万1270分の1だったそうです。

 

神様がギブレットさんに送ったプレゼント!!

 

出したから入ってきたのですね!!

 

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「通貨」の本質は

文字通り「通過」することです。

私とあなたの間を循環して

みんなが豊かになっていく手助けをしてくれるのが

お金の役目なんです。

 

ひすいこたろう 作家

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音譜今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。音譜